目隠しルーバーは、ルーバー材などを張って作られた目隠しを目的とした格子です。
後付けできる目隠しルーバーを屋外にあるベランダなどに設置すると、外側からの視線を適度に遮ることができます。
見た目もおしゃれです。
人口木材を使用した目隠しルーバーなら木の温もりを感じられるのに、天然木のような手入れの手間や費用がかかりません。
人口木材を使用したルーバーについてご紹介します。

《目次》
- ルーバーとはなにか?
- 耐久性がありメンテナンスが楽な人口木材
- ルーバーに人口木材を利用するメリット
- ルーバーの素材を比較
- 人口木材の取り扱いの注意点
- 実際の施工事例のご紹介
- 人口木材ルーバーはデザイン自由!手入れも簡単で長持ち
ルーバーとはなにか?
ルーバーとは本来は鎧戸のことを指し、角度をつけた羽板を水平に張って日よけや雨よけ、目隠しや通風などに利用するものです。
窓に取り付けるブラインドを思い浮かべるとわかりやすいかもしれません。
ルーバーガラスは、浴室などの目隠しや採光などに使われます。
人通りの多い場所では、ルーバーが防犯対策にもなります。
開け閉めできたり羽板が可動して角度を変えられたりするものもありますが、開閉せず遮蔽の状況に合わせてあらかじめ羽板の角度を決めて設置するものもあります。
ルーバー材という角材を、縦または横に張ったフェンス状のものもルーバーです。ルーバーパーテーションのような製品もあります。

目隠しルーバーは後付けで、窓や戸に取り付けたり外構のフェンスとして利用したりします。
時々、屋外から見えるベランダや隣家の手すりにすだれや植物用の遮光ネットなどを取り付けているところを目にすることがあるでしょうが、目隠しルーバーに替えると見た目がぐっとよくなり、開放感を保ったままベランダを使うことも可能です。
エアコンの室外機を隠すのに使えば、家のデザイン性が上がります。
フェンスにルーバー材を使用すると同じボーダー張りでも、見た目がシンプルで軽やかな印象になりスタイリッシュに仕上がります。
ボーダーになったルーバー材を、規則的に1本抜いて隙間を開けたデザイン性の高いルーバーは木目調で清潔感もあり見通しがよくなりモダンです。
景観を崩すことなく、防護柵としての役割も果たします。

フェンス材とルーバー材を組み合わせてセットにし、フェンス材の間にルーバー材を張ることで、軽やかなアクセントのあるフェンスになります。
人口木材のルーバーには隙間が空いていますが、人影が見える程度で顔などははっきりと見えません。
そのため風や光を通しながら、圧迫感を与えることなくプライバシーを守ることができます。
ルーバーの隙間が心配なら、目地幅を狭く設計することも可能です。

耐久性がありメンテナンスが楽な人口木材
ルーバーなどのエクステリアを人口木材で作ると、メンテナンスが不要で長持ちすると言われています。
人口木材に定義はなく、木に似せて作られた工業製品全般を指します。
樹脂木や模擬木などとも呼ばれ、WPRC(Wood-Plastic Recycled Composite)と表記されることもあります。
決まった定義がないため人口木材の原料や配合比率はメーカーによって異なり、現在の主流は木粉と樹脂を混ぜ合わせた製品と樹脂だけの製品です。
独自の素材で人口木材を作っているメーカーもあります。


使用される樹脂にはポリエチレンやABS樹脂、ポリプロピレンなどがあり、樹脂によって人口木材の性質が決まります。
木粉の含有量が多いほど木材に近い風合いになりますが、木粉の他に竹粉や解体廃材、間伐材などの使用も可能です。
仕上げの方法も様々で研磨によって木目を付けたものや、熱処理で木目の凹凸を表現したものもあります。

ルーバーに人口木材を利用するメリット
ルーバーに人口木材を使うメリットの1つは、見た目や手触りの自然さです。
人口木材にも様々なものがありますが、自然な状態の木材である無垢を利用した人口木材なら天然木の質感を追及できます。
木目無地加工が施されていれば、側面が天然木に見間違えるほどそっくりです。加工も切断やビス止め、削りなどが天然木と同様に行えます。
鋼製束やコーススレッドなどの、サイズの異なる金具をそのまま使用することも可能です。
電動丸ノコや電動ドライバーなどの加工用の工具も、様々なアングルから使えます。
切断の際の、面倒な木口処理がいりません。木材の色も選べ、あとからメンテナンスの塗装をする必要もありません。
人口木材の色を変えたい場合は、水性のペンキで塗装が可能です。


高密度ポリエチレンを含む素材なら紫外線や腐り、凍結に強く耐候性や耐久性に優れています。
暑い地域から寒い地域まで設置可能で、塩害にも強いため海岸近くの公園などにも適しています。
凍結だけでなく腐りにも強いので、雪が何日も人口木材を濡らし続けても大丈夫です。
シロアリやその他の害虫の心配もなく、抗菌力も強いのでカビも発生しにくくなります。
人口木材は外で使うのに適しているため、ルーバーだけでなく濡れ縁などとしても使うことができます。
メンテナンスフリーで、高さのある場所への取り付けも安心です。
経年劣化によるササクレもできないので、お庭やガーデンなどにもある小さな子供が触れる可能性があるエアコンの室外機周りなど低い場所への設置にも適しています。
人口木材にはメリットが多いので、オンラインショッピングモールのルーバーのおすすめランキングにも複数の人口木材を使ったルーバーがランクインしています。


ルーバーの素材を比較
目隠しルーバーの素材には、人口木材の他にアルミと天然木があります。
それぞれの素材を、6項目で比較してみました。
■自然の温もり■
天然木は、香りや手触りといった面で自然の温もりが感じられます。
アルミは金属で、木目の加工などが施されていたとしても手触りも冷たく最も人工的な素材です。
その中間に位置するのが人口木材で、木粉を使っている製品の手触りなどは天然木を追及しており、耐久性はアルミに劣りません。

■安全性■
天然木は経年劣化などでササクレやひび割れができますが、人口木材にはほとんどできません。
その意味でアルミも安全ですが、一旦壊れると鋭い切り口ができたりして危険です。
天然木には腐れ防止のために、防腐剤や塗装が施されています。素材そのものは安全でも防腐剤などに有害な成分が含まれていれば、アレルギーなどの原因になるかもしれません。また、濡れると滑りやすくなります。

■耐久性■
天然素材は腐ることを避けられません。
原因のほとんどはシロアリなどの害虫と、湿気によるカビなどです。
特に地面に直接立っているルーバーなどは湿気が上がりやすく、シロアリの被害にもあいやすくなります。
安全性では触れていませんが、シロアリが発生すると家屋や住宅まで被害を受ける可能性があります。
アルミは耐久性はありますが表面に木目などの加工がある場合、剥がれると修復が困難で中のアルミが露出します。
人口木材の主原料は、高密度ポリエチレンなどの高耐久樹脂と木粉です。
高耐久樹脂によって腐りにくく、表面の汚れが落ちないときやキズが付いたときもサンドペーパーで削るだけで修復できます。

■メンテナンス■
天然木はそのままでは腐ります。そのため裏側まで塗装や防腐処理をして、美しさを保たなければなりません。
メンテナンスは状態によって、1年から3年に1度と言われています。
アルミは耐久性が優れていますが、汚れを放置するとそこから腐食する可能性があります。アルミの表面にキズが付くとサビの原因になります。
人口木材は腐りに強く、手入れは濡らした布かスポンジで拭くだけです。
頑固な汚れは中性洗剤を薄めて、ブラシでこすります。
万が一カビが発生しても、カビ取り剤が使えます。

■加工のしやすさ■
天然木は基本的に加工がしやすい素材です。
しかし、丈夫で硬質なハードウッドの場合は専用の道具が必要で、人口木材では可能なアールの曲げ加工などには不向きです。
アルミの加工も、キットを使えばそれほど難しくありません。
しかし自分で自由に加工したい場合には、手持ちの工具や金具などを使うのは至難の業です。
人口木材は天然木と同様の工具や金具を使って加工ができますが、少しコツがいるでしょう。
予想よりも、重さもあるかもしれません。
一方で、節がないので場所を選ばず切断や加工ができ、刃が食い込まないので安全だという意見もあります。

■価格■
一般的には価格がもっとも安いのは天然木です。
しかし天然木の種類や人口木材によっては、天然木の方が価格が高い場合もあります。前述の通り天然木はメンテナンスが頻繁で、最終的に維持費が高額になります。人口木材とアルミは初期費用だけです。
どちらも一般的に価格は天然木より高額になりますが、アルミはキット販売なのでオリジナルのデザインでルーバーを作ることはできません。


人口木材の取り扱いの注意点

人口木材には樹脂が含まれているため、温度によって伸び縮みします。
ルーバー設置の際は必ず目地を設けましょう。
目地によって伸びしろと縮みしろを吸収することで、経年後の不具合を防げます。
人口木材は尖ったものでついたり、強い衝撃を与えると破損の原因になります。ルーバー材を濡れ縁などに利用している場合には重いものを乗せたり、激しく飛び跳ねたりするのは危険です。
ルーバーの柱にも、重いものをかけたりしないようにしましょう。
防火性能はありますが人口木材が燃えたり変形したりする恐れがあるので、濡れ縁などで暖房器具を使ったりルーバーの側でたき火をしたりするのは厳禁です。有機溶剤や油脂類の使用も禁止されています。


施工直後の色落ちは、数週間で安定します。紫外線に強く耐候性もありますが、経年劣化によって木目などの表面加工は目立たなくなって行きます。
天然系の人口木材では木材ごとの色合いに多少の違いがありますが、これは天然木の含有量が多いためで、色むらが天然木の自然さを演出します。
直射日光によって表面が暑くなるので、濡れ縁などを裸足で歩く際は内水などで温度を下げることが必要です。
湿度や使用上の摩擦で表面加工の粉が布に付着することがあるので、濡れ縁を靴下で歩いたりルーバーに洗濯物や布団をかけたりしないようにしましょう。濡れ縁は、歩行などの摩擦で静電気が発生することもあります。


実際の施工事例のご紹介
当社の人工木材は目隠しやフェンスにもよくお使い頂いております。
今日のご紹介はコチラ!
2Fベランダ部分にお使いいただきました。
目隠しとして十分機能していますね。
施工前です。
施工途中です。
人工木材を使った目隠しフェンス完成です!
目隠しでプライバシーも守られています。
2Fに素敵なアウトドアスペースが完成です。
施工例はアートウッドに提携して頂いている業者様の施工です。
ちょっとだけご紹介します。
株式会社BREA様 です。
東京でガーデニングやエクステリアの外溝工事をされています。
もちろんEee-Woodも取り扱って頂いています。
東京近郊でEee-Wood使いたいなという方
BREA様にお問い合わせ下されば大丈夫です。
お施主様からの感想も頂いております。
「色が綺麗。今後天然木材みたいなメンテが不要なので助かる。」
「木にかなり近い質感なので、イメージが良くなりました。」
色や質感をお褒め頂き有難うございます。
Eee-Woodの得意とする部分ですので嬉しい限りです。
天然木材のようなメンテもいらないのは便利ですね。

人口木材ルーバーはデザイン自由!手入れも簡単で長持ち
屋外にあるベランダなどに取り付ける目隠しルーバーを人口木材で作ると、想像以上に木のような風合いを楽しめるだけでなく耐久性もあってメンテナンスがほとんど不要です。
人口木材はネットで簡単に買うことができ、質感が心配ならサンプルがもらえる会社もあります。
人口木材なら品質もよく、天然木と同じように自由に加工できるので、おしゃれなオリジナルのルーバーを作れます。
弊社のお取扱商品や配送・お届方法・各種サービスについてのお問い合わせもお待ちしております。
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