
お天気の良い日にウッドデッキに出るとすごく気持ちが良いですよね。しかし陽の光が強すぎて眩しい…と感じたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな日当たりのよいウッドデッキには屋根を付けることもできます。屋根があることで日差しの強さや急な雨も気にすることなく、ウッドデッキのある生活を楽しむことができるのです。

これからウッドデッキを設置するにあたって屋根をセットにするか悩んでいる方、また既にあるウッドデッキのスペースに屋根を後付けするか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。そこで、今回の記事では、ウッドデッキに屋根を付けるメリットや取り付けの際に意識したいポイントなどを解説いたします。また、ウッドデッキの屋根の主な種類もまとめてご紹介していきます。
<この記事のポイント>
✔️ウッドデッキに屋根を付けるメリットやポイントがわかる。
✔️ウッドデッキに適した屋根の種類がわかる。
初稿:2022/6/18
更新日:2023/10/19
《目次》

ウッドデッキに屋根を付けるメリット
屋根を付けることでウッドデッキの可能性は大きく広がり、よりガーデンライフを楽しめるのではないでしょうか。まずは、ウッドデッキに屋根を付けるメリットから見ていきましょう。<下記写真商品:床材 中空デッキ材 NB(ナチュラル)、幕板材 無垢デッキ材 NB(ナチュラル)>

ウッドデッキが雨雪にさらされることを防げる
屋根のないウッドデッキは降ってくるものを遮る物が何もないため、雨や雪の影響を直に受けます。雨や雪などでウッドデッキが濡れると、デッキが水分を含んだ状態になります。木材は水分を含むとカビが生えたり腐食が発生しやすくなり、そこから破損・汚損などにつながる可能性があります。これがウッドデッキの劣化の大きな原因の1つです。屋根で雨雪をシャットアウトすることにより、ウッドデッキの著しい劣化を防げます。

日差しの影響を少なくできる
夏場の強い日差しがウッドデッキに降り注ぐと、デッキの表面が日焼けして劣化してしまう可能性があります。それだけでなく、色あせたデッキは見た目も良くありません。また、ウッドデッキを使用しているとき、屋根がないと直射日光を浴びることになります。夏は特に日焼けやシミ・そばかすの発生など、紫外線のリスクが高まるでしょう。

そのほか、熱い日差しがウッドデッキに直接降り注ぐことにより、デッキの上の温度が上昇するため、子どもやペットを遊ばせる時に熱中症にならないか心配もあると思います。屋根を付ければ日差しや紫外線もガードでき、より快適にウッドデッキを利用できるでしょう。

天候が悪くてもウッドデッキを利用できる
屋根なしのウッドデッキは晴れ・曇りなど天候が安定しているときしか使用できません。例えば、ウッドデッキに洗濯物を干す場合、雨がぱらつくなど天気が悪い日は使えないということです。天候によって利用できない場合があるのはとても不便ですよね。

しかし、屋根付きのウッドデッキであれば、雨よけとして活用できます。バーベキューを楽しんでる際に、突然雨や雪などに降られても人や物に当たりませんので安心して使用できます。ウッドデッキで雨を眺めながらお茶を飲んだり、本を読んで過ごすことも可能です。自分だけの趣味等をいろいろ楽しめる快適なテラスとしても活用できますね。

目隠しにもなる
ウッドデッキの屋根は上から降り注ぐものを防ぐだけではありません。屋根ができることによって、屋外からウッドデッキの奥にある部屋の中を目隠しできます。庭から住まいの中が外から見える状態は避けたいと思う方も多いでしょう。自宅のプライバシーを守りたいけれど、ウッドデッキにつながる部分の窓にカーテンなどをかけてしまうと開放感が減ってしまうため、室内を覆い隠すのは避けたいところです。

その点、ウッドデッキに屋根をつければ、屋根のデザインによって家の中を隠してくれる役割も期待できます。また、屋根が室内に入る日差しをシャットアウトし、暑い日でも室内の温度上昇を防いでくれるため、エコ対策による環境保全にも貢献できます。<上記写真商品:中空床材BL(モダンブラック)、無垢柱材 BL(モダンブラック)、無垢デッキ材 BL(モダンブラック)>
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ウッドデッキに屋根を付ける際のポイント
多数のメリットがあるウッドデッキの屋根ですが、付ける場合はデメリットとなり得る注意点も意識しておきたいところです。ここでは、ウッドデッキに屋根を取り付ける際に失敗しないためのポイントをご紹介します。

積雪がある地域は雪が積もらないよう工夫する
ウッドデッキの屋根は雨や雪からウッドデッキを守るということは既にご紹介しましたが、冬場などの積雪量が多いエリアに家がある場合は要注意です。雪が多く降る地域では、積雪の重みで家の屋根が潰れてしまうこともあります。そのため、屋根にダメージが発生する前に屋根の雪を除雪する必要があります。

ウッドデッキの屋根も家の屋根同様に多量の雪が積もりやすいため、雪の重みで破損する可能性があります。積雪の多いエリアでウッドデッキに屋根を付けるなら、降雪時はこまめに屋根の上を除雪し、安全に配慮しましょう。

また、雪国の家の屋根は積もっても屋根から滑り落ちるよう、勾配がついていることがありますが、ウッドデッキの屋根も同じように勾配を調整いただき、上に積もりにくく、雪が落ちやすい仕様にするなどの工夫も検討しましょう。

開放感を維持したいなら屋根のデザインにこだわる
ウッドデッキに屋根を付けた場合に発生しがちな問題として、「開放感が減る」というものもあります。屋根がないウッドデッキは床と家につながる面以外は遮るものがなく、非常に開放的です。しかし、屋根を付けることによってウッドデッキに天井ができ、その部分はウッドデッキと外に隔たりが生まれるため、せっかくの開放感が減ってしまう可能性があります。また、屋根続きで壁などを作る場合、より隔たりとなるものが増えるため、さらに開放感は少なくなるでしょう。

開放感あふれる環境はウッドデッキの醍醐味の1つです。できる限り開放感を減らさずに屋根を付けるため、屋根のデザインにこだわるのがおすすめです。例えば、屋根を透明の素材で作り、空が見えるようなデザインにする手段もあります。屋根の向こうがそのまま見えることで、開放感の低下を最小限にできるでしょう。また、リゾート感のあるデザインなどにすれば、新たに開放的な雰囲気が加わり、屋根による圧迫感が気にならないでしょう。<下記写真商品:デッキ材 リブ付き無デッキ材 DM135、パーゴラ 中空柱材 L100、無垢柱材 L90>

屋根の上の掃除を考慮しておく
屋根を付ける場合に考慮しておきたいのが掃除の問題です。屋根がない状態であれば、掃除をするのはウッドデッキの床部分のみです。しかし、屋根ができれば屋根の上にもごみや汚れが溜まります。汚れをそのままの状態にしているとウッドデッキの見映えが損なわれますので、屋根の上も定期的に掃除が必要です。

ただし、高さがあるためどのように掃除をするかはしっかり考えておきましょう。例えば、脚立を使って屋根より高い位置から立ち水を使って掃除するなどです。また、ウッドデッキを2階から見下ろせるなら、家の2階から屋根を掃除するという方法もあるでしょう。

コストを抑えたいならDIYも視野に入れる
ウッドデッキの屋根はウッドデッキを作るときに一緒に作るほか、ウッドデッキができてから後付けすることも可能です。なお、価格をできる限り抑えたいならdiyも視野に入れると良いでしょう。<下記写真商品:中空デッキ材 BL(モダンブラック)>

ウッドデッキの後付けを業者に依頼した場合、屋根本体の料金のほか、基礎・取り付け・加工などの作業料金も合わせて、おおよそ15~60万円ほどの費用がかかります。屋根の種類によって本体価格も異なるため、料金には開きがありますが、DIYで屋根を取り付けるなら本体以外の料金は全て節約できるでしょう。ただし、業者はプロですから仕上がりはより美しくなります。

ウッドデッキの屋根の種類を理解する
ウッドデッキの屋根の種類は1つではありません。種類ごとにそれぞれ特性があるため、各特性を理解すれば自分の家のウッドデッキにどのような屋根をつければ良いかが選びやすくなるでしょう。リフォームで外構を工事するとなれば、価格が高いこともあり、なかなか手を出しにくいかもしれません。しかし、前述したようにdiyでご自身でウッドデッキや屋根を作ることで、自分だけの大切な時間を過ごす空間ができます。<下記写真商品:中空デッキ材、無垢フェンス材、無垢デッキ材>

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ウッドデッキ屋根の種類をご紹介
ウッドデッキに屋根をつけるメリットはご理解いただけたでしょうか。ここでは、ウッドデッキで主に使われている屋根のタイプを見ていきましょう。

ポリカ波板

ポリカーボネートというプラスティックを使った種類の屋根です。凸凹と波形のようになっているため、波板と呼ばれています。透明または半透明ですので、屋根の向こうが見えやすく圧迫感が少ないことが特徴です。また、強度が高く耐久性に優れています。ただし、屋根に色がないため、ゴミや汚れが目立ちやすい点はネックです。
ポリカ平板

ポリカーボネートを平たい板状にした屋根です。身近なところでは、洗濯物干し場の屋根やカーポートの屋根としても使用されています。波板とは形が違うだけで、他の特性はほぼ同じです。
屋根があれば、外出時も天気を気にせずに洗濯物を干せるので安心ですね。
サンシェード

住宅や建物とウッドデッキをつなぐ出入口部分についたタープを伸ばし、ウッドデッキを覆うようにする屋根がサンシェードです。必要に応じてシェードを開閉できる手軽さがポイントです。また、屋根の中では最もコストが安く済む種類です。夏場の日除けとなるカジュアルな屋根を付けたい方にマッチするでしょう。ただし、他の屋根に比べて簡易的な作りであるため、本格的な雨雪避けなどは難しいかもしれません。

パーゴラ

バーゴラはつる性植物を利用した屋根のことです。ぶどう棚や藤棚のように骨組みのみを建て、屋根の部分につる性植物を這わせて覆う仕組みになっています。ナチュラル感あふれるデザインが大きな魅力です。豊かな緑とほど良く差し込む光など、パーゴラでなければ作れない空間がウッドデッキに広がります。自然素材であることから、ウッドデッキとの見た目の相性も抜群です。
また、水洗いなど掃除の手間をかける必要がないこともメリットです。冬になれば葉が落ちるため、季節によって屋根の有無が変わることも特徴と言えます。なお、雨よけの役割は果たせません。また、植物を使用する特性上、虫が寄ってきやすいことは考慮しておきましょう。
オーニング

テントの生地で作られる屋根です。可動式であり、使用しないときには収納することが可能です。また、取り外して水洗いをすることもできます。掃除などのお手入れがしやすく、屋根あり・なしどちらのウッドデッキも叶えられるということが大きな魅力でしょう。見た目も非常におしゃれで人気もありますので、屋根のデザイン性にこだわりたい方にもぴったりです。ただし、オーニングは一般的にあまり大きなサイズではないため、ウッドデッキ全てを覆うのは難しいでしょう。また、長時間日に当て続けると劣化しやすくなるなどの注意点もあります。
サンルーム

独立した部屋のようにウッドデッキの四方も壁で覆ったサンルームも屋根の種類の1つです。ガラス張りにすることで光が降り注いで明るい雰囲気になること、洗濯物を干した場合に乾きやすいこと、雨・風・雪をシャットアウトできることなどが魅力です。ただし、全面ガラス張りですのでゴミや汚れなどは目立ちやすく、こまめな掃除が必要です。また、壁なしのウッドデッキより風通しが良くないため、熱気などがこもりやすいことも留意すべきでしょう。
ウッドデッキは屋外で使うため、雨ざらしになる事で腐食が懸念されます。しかし、アートウッドの「Eee-wood」であれば、人工木材木なので腐る心配もなく、ササクレなども発生しにくいため、安心して使用することが出来ます。Eee-woodの豊富な施工事例をぜひ検索してみてください!

ウッドデッキは屋根付きで理想の空間づくり

屋根を付けることで、ウッドデッキはより使いやすくなる可能性があります。屋根にはさまざまな種類がありますので、種類ごとの特性を知ってどの屋根にするかじっくり選びましょう。ぜひこの記事を参考にしながら、理想のウッドデッキを完成させてください。なお、人工木材「Eee-Wood」を使用すれば丈夫でお手入れしやすい、自然な風合いのウッドデッキが実現できます。Eee-Woodについても、どうぞお気軽にご相談ください。



この記事を監修した人
一級建築士事務所サーロジック株式会社 高尾 裕稔
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