根太・大引きの工法を分かりやすく解説!
根太の基礎知識
根太・大引きとは
根太とは、床を支える補強部材のことを指し、床の安全性、居住性を高める目的で根太を設けます。住宅などに使われる「梁」と似ていますが、根太は梁よりも小さな部材です。今回は根太の意味、ウッドデッキを施工する場合の根太の寸法、工法、間隔、材質をご紹介いたします。
一般的な床を作るには、床板を根太が支え、根太を大引が支えます。
さらに、大引きを束柱が支えます。つまり根太を支える部材は「大引(おおびき)」になります。また根太、大引など床を支える骨組みを、床組みといいます。
ここで根太と大引の方向に注目してください。大引は、根太と直交方向に向いていますね。大引は、必ず根太と直交方向に向かないと、荷重を負担できません。
大引き工法とは
左の図は大引き工法と呼ばれる家の床の構造図になりますが、基本的なところはウッドデッキも同じになっています。
図を見て頂くとわかる通り「束石」の上に「束材」、その上に大引が乗っており、大引きと垂直になるように「根太」が敷かれています。根太の下にある大引には根太からの荷重をすべて支える役目があるので根太よりも太く丈夫な木材を使用します。
通常のウッドデッキであればそれほど荷重のかかる構造物ではありませんので「大引き」を使わないシンプルな「束柱」に「根太」を乗せる工法での施工が多いです。
根太にまでメンテナンスしないと腐る?
基礎の役割となる「束柱」や「根太」にももちろんメンテナンスが必要になります。定期的なメンテナンスしなければ腐ってしまい、危険な状態のウッドデッキになります。しかし、床材などは表面に出ている分メンテナンスが比較的しやすいですが、基礎(束柱・根太)部分は床下になるので手間暇が非常にかかる上、メンテナンスできない場所も出てきます。
メンテナンスしづらい場所の根太が腐っている
床下の根太が腐ってしまっている
人工木材であれば施工後のメンテナンスが必要ないので、手間暇かかけずとも、根太・束柱が腐りにくく、安心安全なウッドデッキに仕上がります。
人工木材とは
人工木材は一言でいうと、「腐りにくく、塗装不要でお手入れ簡単! しかも天然木材のような自然な風合いの建材です。」
人工木材とご紹介いたしましたが、「合成木材」、「樹脂木材」、「再生木材」、「WPC材」などの別名があります。基本的な製品のつくり木粉や米殻などの天然素材に、プラスチックを混合し、天然木のデメリットである腐りや塗装等の問題を克服するのを目的としています。人工木材は、混合している天然素材やプラスチックによって様々な種類があります。
人工木材の根太にはEee-Woodを!
人工木材の根太材にはEee-Woodの無垢柱材 L90がおすすめです!
無垢柱材 L90は中がしっかり詰まっている無垢タイプの人工木材なので耐久性が抜群に良いです。さらにEee-Woodは水に強いのでメンテナンスをしなくても腐りにくいので、基礎などのメンテナンスをしにくい場所に最適です!
さらに面倒な塗装が不要でササクレなども出ない高耐久素材なので安心してご利用いただけます。
Eee-Woodの場合は
Eee-Woodを使用したウッドデッキは上の図の様に大引き工法を使用しない、
シンプルな「束柱」に「根太」を乗せる工法で作成いたします。
束材の上に直接根太材を乗せ、その上に床材を乗せています。
ウッドデッキの束の間隔
根太の支持間隔(束間隔)、は柱の寸法により異なります。
一般的に900〜1200㎜程度の記述が多いです。人工木の場合は材質上2m定尺の長さが一般的なので、束の支持間隔(束間隔)は660㎜から1000㎜となります。
ポイント
束間隔は 人工木の時 材質上660㎜~1000㎜
ウッドデッキの根太の間隔
根太間隔は床板の厚み、強さで決定します。
室内などでは、根太は300mm又は450mm間隔で配置されます。半端な間隔ですが、昔から使われた尺貫法をメートル法に直したときの名残で、このような寸法になっています。
人工木のウッドデッキを作る場合は、根太の支持間隔は芯々400mm以内での施工が一般的です。
ポイント
根太間隔は 人工木の時 芯々400㎜以内
人工木で施工する場合床材と根太はどうやって固定するの?
天然木材では、根太と床板は接着剤と釘を併用して留めますが、人工木材は、釘の代わりにビスやクリップで固定します。
補助的な固定が必要な場合は、接着剤を使用します。
その他の根太の種類
サンドイッチ工法の根太とは
根太材で束柱を挟み込むようにして土台を作る工法をサンドイッチ工法と言います。
この工法では根太を束柱の上面より1cmほど上にずらして挟み込むことにより、束柱の上面が若干揃っていなくても水平にしやすいというメリットがあります。また、束柱を延長して手摺りのポストにするなど、レイアウトの自由度も高いのが特徴となっています。
デメリットとして、主に根太材の使用材料が多くなるのでコストがかかるようになります。また、根太を束柱の側面に取り付けることになるので、上からの荷重が根太材ではなくビスにかかってしまうので、ビスの数や太さにより、強度が低くなります。
ただ、ビスも必要量をきちんと打っておけば、さほど強度が落ちるわけではないので、根太などを含めた施工のしやすさからDIY向きとも言えます。
サンドイッチ工法の根太材①
サンドイッチ工法の根太材②
すのこ状の根太を施工するとき
すのこ状のウッドデッキで最低限必要な部材は、床板と根太材です。
マンションのベランダへ直接設置する場合や高さが必要のない場合はスノコの構造で施工します。
強度がいるときの根太
高所や傾斜地などの強度が必要な場合の床組みは、鉄やアルミ等の材料を使います。
右図は鉄骨根太と床材の関係です。鉄骨の根太にはアングル材やリップ溝形鋼(Cチャン)を使用します。
高所のデッキや階段の踊り場は根太と床板で造られますが、板の厚みによってアングルの間隔は変わります。人工木材の床材を鉄やアルミなどに直接固定する場合は、膨張収縮の特性を考慮して床材の下穴を大きめに空けることや、根太材の下穴を大きめに空けビスとナットで固定する等が必要となります。
人工木材Eee-Woodの質感や加工性等を確認したい方はぜひ一度無料サンプルをご請求ください。