ウッドデッキは屋外に設置するため、時間の経過とともに劣化が避けられません。特に「天然木」と「人工木」では、経年変化の仕方が大きく異なります。天然木は風合いの変化を楽しめる一方で、ひび割れや腐食が進みやすく、こまめなメンテナンスが必要です。一方、人工木は耐久性が高く、劣化しにくいとされていますが、本当にメンテナンスフリーなのでしょうか?

この記事では、天然木と人工木の経年劣化の違い を徹底比較し、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説します。ウッドデッキ選びに迷っている方は、ぜひ最後までご覧ください。

【今回の記事のポイント】
✔︎天然木のウッドデッキは、時間とともにどのように劣化するのか
✔︎人工木のウッドデッキは本当に劣化しないのか、その実態を検証
✔︎コストやメンテナンスの手間を比較し、どちらが長期的にお得か解説
初稿:2025/2/24
《目次》

ウッドデッキの素材選びが重要な理由
おしゃれなウッドデッキは庭を彩り、ちょっとした息抜きなど快適なスペースとして人気ですが、基本的には屋外に設置するため、雨風や紫外線の影響を受け続けます。そのため、素材選びを間違えると、短期間で劣化し、メンテナンスの手間やコストがかさんでしまいます。

特に「天然木」と「人工木」では、経年変化の仕方が異なり、それぞれにメリットとデメリットがあります。天然木は自然な風合いを楽しめる反面、湿気や紫外線の影響を受けやすく、定期的なメンテナンスが欠かせません。
一方、人工木は耐久性に優れ、腐食しにくいという利点がありますが、種類によっては色あせや熱による変形が発生することもあります。
素材によってウッドデッキの寿命や維持費が大きく変わるため、設置前にしっかりと特徴を比較し、自分のライフスタイルに合ったものを選ぶことが重要です。

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天然木ウッドデッキの経年劣化とは?
天然木のウッドデッキは、設置当初は美しい木目や自然な風合いを楽しめます。自然の素材だからこそ、植栽やガーデニングとの相性も抜群です。しかし、屋外にさらされることで時間とともに劣化が進行します。特に影響を与えるのは、紫外線、雨、湿気、気温変化、虫害などの環境要因です。

紫外線を浴び続けることで木材の表面は乾燥し、色あせやひび割れが発生しやすくなります。また、雨や湿気の影響を受けると、木材が水を吸収して膨張し、乾燥すると収縮するため、割れが生じやすくなります。さらに、湿気が多い環境ではカビやコケが発生し、見た目が悪くなるだけでなく、滑りやすくなることもあります。

虫害も天然木の大きなリスクの一つです。特にシロアリやキクイムシは木材を食害し、内部から劣化を進めてしまいます。これを防ぐためには、定期的な防腐・防蟻処理が必要ですが、メンテナンスを怠ると寿命が大幅に短くなります。天然木のウッドデッキは適切な手入れを行えば10年以上使用できますが、放置すると数年で劣化が目立ち、最悪の場合、安全性に問題が生じることもあります。

天然木ウッドデッキの寿命はどれくらい?
天然木のウッドデッキの寿命は、使用する木材の種類やメンテナンスの頻度によって大きく変わります。一般的な目安としては、5年〜15年程度 とされています。

例えば、比較的安価な 杉やパイン などのソフトウッドは柔らかく、吸水しやすいため、劣化が早く進行します。一方で、ウリンやイペ などのハードウッドは耐久性が高く、適切な管理をすれば20年以上持つこともあります。しかし、どの種類の木材であっても、雨風や紫外線の影響を受けるため、定期的な塗装や防腐処理が欠かせません。


また、設置環境も寿命に影響を与えます。湿気の多い場所や日陰では、カビやコケが生えやすく、劣化が早まる傾向があります。逆に、直射日光が強い場所では、乾燥によるひび割れが発生しやすくなります。
このように、天然木の寿命を延ばすには、適切な木材選びとこまめなメンテナンスが重要になります。

天然木の劣化症状
天然木のウッドデッキが経年劣化すると、以下のような症状が現れます。
- ひび割れ:木材が乾燥して収縮し、表面に亀裂が入る
- 腐食:湿気や雨水が木に浸透し、内部が腐る
- 変色:紫外線の影響で色が薄くなったり、シミができたりする
特にひび割れは、木材が雨水を吸収して膨張・収縮を繰り返すことで進行しやすくなります。また、風通しの悪い場所では水分が抜けにくく、カビやコケの発生 につながることもあります。
腐食が進むと、デッキの強度が低下し、踏み抜きのリスクも高まります。放置すると大規模な修繕が必要になるため、早めの対策が重要です。

メンテナンスの頻度と費用は?天然木の維持コスト
天然木のウッドデッキを長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが必要です。目安として、年に1~2回の塗装や防腐処理 を行うことで、劣化を遅らせることができます。
◼︎主なメンテナンス項目とコスト
- 防腐・防蟻塗装(5,000~10,000円/㎡)
- 高圧洗浄・クリーニング(3,000円~/㎡)
- デッキボードの交換(1枚あたり5,000円~)
メンテナンスを怠ると劣化が進み、全体の張り替えが必要になることも あります。その場合、天然木のデッキは 1㎡あたり2万円以上の費用 がかかることもあり、長期的なコストを考慮することが重要です。

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人工木ウッドデッキは劣化しない?
人工木のウッドデッキは「劣化しにくい」と言われていますが、実際には品質によって耐久性に大きな差があります。特に、安価な人工木と高品質な高耐久無垢デッキ材では、経年変化の仕方が異なります。

安価な人工木の特徴と劣化のリスク
安価な人工木は、主にリサイクルプラスチックと木粉を混ぜて作られています。コストを抑えるため、密度が低く、樹脂の配合率も少なめ になっていることが多いです。その結果、以下のような劣化が起こりやすくなります。
- 色あせ:紫外線にさらされると、数年で色が薄くなり、見た目が劣化
- 反りや変形:夏場の高温で膨張し、冬場に収縮することで変形が発生
- 強度の低下:表面の樹脂層が摩耗し、傷がつきやすくなる
- 割れや崩れ:水分や熱による劣化で、ひび割れが生じることも
一般的に、安価な人工木の寿命は5~10年程度 とされており、長く使う場合は定期的なメンテナンスが必要になります。

高品質な高耐久無垢デッキ材(EWH-DM140)の耐久性
一方、高品質な高耐久無垢デッキ材(EWH-DM140) は、安価な人工木とは異なり、次のような特徴を持っています。
- 超高密度の樹脂と木粉を使用 し、耐久性を向上
- 色あせしにくい素材 を使用し、長期間美しい外観を維持
- 膨張・収縮が少なく、変形しにくい
- 10年以上の長寿命を保証 する製品もあり、長期的にコストパフォーマンスが高い
EWH-DM140は、厚さ35mmの極厚仕様 で強度が高く、学校や公共施設など過酷な環境でも長期間使用可能 な設計になっています。さらに、表面には深い木目加工 が施されており、天然木に近い質感を再現しながら、ササクレやひび割れのリスクを軽減しています。

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人工木の耐久性は品質次第
人工木は天然木と比べると耐久性が高いですが、安価な人工木と高品質な人工木では耐久性やメンテナンスの負担が大きく異なります。初期費用を抑えたい場合は安価な人工木も選択肢ですが、長期間快適に使用したいなら、EWH-DM140のような高品質な人工木を選ぶのが賢明 です。
特に、公共施設や長期間の利用を考えるなら、耐久性の高い人工木を選ぶことが重要 です。メンテナンスの手間を減らし、美しい状態を長く維持するためにも、ウッドデッキの素材選びは慎重に行いましょう。

◼︎人工木を選ぶなら事前にサンプル確認を!
多くの方に選ばれる人工木材ですが、最近ではホームセンターなどの量販店でも購入でき直接現物を確認できますが、種類に限りがある場合が多いです。一方でインターネットでの購入は実際の質感がわかりづらく、購入後に思ったよりプラスチック感が強かった・・・なんてことも。このような後悔をしないためにも、購入前にサンプルを取り寄せて、品質を確かめるという作業が欠かせません。

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天然木 vs 人工木:どちらがお得?
ウッドデッキを選ぶ際、コスト・メンテナンス・耐久性 を考慮することが重要です。以下に、天然木と人工木の違いをまとめました。

天然木は初期費用が安い ものの、長期的に見ればメンテナンス費用がかかります。一方、人工木は初期コストが高めですが、メンテナンスの手間が少なく、長く使うほどコストパフォーマンスが良くなる 傾向があります。こういったメリットから、不特定多数の人が利用する公共施設や、店舗などでも耐久性の高い人工木が採用されています。

◼︎ウッドデッキ選びで後悔しないためには?
ウッドデッキを選ぶ際は、「見た目の好み」「メンテナンスの手間」「長期的なコスト」を考慮することが大切です。
- 天然木が向いている人
→ 木の質感や自然な経年変化を楽しみたい人
→ メンテナンスの手間を惜しまない人 - 人工木が向いている人
→ 耐久性を重視し、長く使いたい人
→ メンテナンスの手間をできるだけ減らしたい人
特に、物干しをしたり、家族でバーベキューを楽しんだり、屋内からそのまま出入りする場合にはトゲやささくれができにくい人工木ならメンテナンスにコストや時間がかからず安心でしょう。
一方で、土足で使用するウッドデッキや、経年変化の味わいを楽しみながら手入れをしていきたいという方には天然木が適していると言えるでしょう。
最終的にどちらを選ぶかは、ウッドデッキの用途や設置環境に合わせて決めるのがベストです。

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ウッドデッキ経年劣化のまとめ
ウッドデッキの素材には、大きく分けて「天然木」と「人工木」の2種類があります。それぞれに特徴があり、経年劣化の仕方も異なります。
天然木のウッドデッキは、時間の経過とともにひび割れや色あせ、腐食が進行しやすい という特性があります。しかし、その分、木の質感や風合いの変化を楽しめるという魅力もあります。ただし、長く美しい状態を保つには、定期的な防腐処理や塗装などのメンテナンスが必要 であり、これを怠ると寿命が短くなってしまう可能性があります。

一方、人工木のウッドデッキは、腐食しにくく、メンテナンスの手間が少ない のが最大のメリットです。雨や紫外線の影響を受けにくく、天然木よりも耐久性が高い ため、長期的にコストを抑えられる可能性があります。ただし、製品によっては色変わりや熱による変形が発生することもあり、「全く劣化しない」というわけではありません。そのため、人工木を選ぶ際は品質の高いものを選ぶことが重要 になります。

どちらのウッドデッキが適しているかは、見た目の好み・メンテナンスの手間・長期的なコスト などを考慮する必要があります。天然木はナチュラルな風合いが好きな人に向いており、人工木は耐久性を重視する人におすすめです。暮らしに豊かな時間をもたらしてくれるウッドデッキ。その素材選びは、自分のライフスタイルや使い方を基準に選ぶことが、後悔しないためのポイントと言えるでしょう。
人工木ウッドデッキをお考えで、商品選びでお困りの方は、お気軽にアートウッドにご相談ください。お電話・FAX・メールでも受け付けております。ご連絡お待ちしております!


この記事を監修した人
一級建築士事務所サーロジック株式会社 高尾 裕稔
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