目隠しや隣家との境目にウッドフェンスを設置したいと考えている人も多いのではないでしょうか。
難しいアレンジなどを加えなければ、diyも可能なウッドフェンスですが、基本は屋外に設置する物ですので、雨や風などに耐えうるようにしなければなりません。そのため、用いる木材や作り方は重要です。
腐食や費用面など、懸念事項は多いですが、材料や方法次第で、丈夫かつ費用も抑えられるウッドフェンスを作ることも可能です。


《この記事のポイント》
✔︎ウッドフェンスのdiyに適した木材がわかる
✔︎人工木のおすすめポイントがわかる
《目次》
ウッドフェンスとは?
ウッドフェンスとはその名の通り、木の塀のことを指します。周囲からの目隠しや、隣家との境目に設置されていることが多く、おしゃれな目隠しとしても人気が高いのが特徴です。似たような目隠しを意図した商品で、ブロック塀などもありますが、ウッドフェンスは木材でできているため、自然と調和しやすく、庭の雰囲気を損ないません。

また、一口に木材と言っても、様々な種類の木材の中から選んで作ることができるため、自宅や庭の雰囲気に合わせたフェンスを設置することができるのも、ウッドフェンスの特徴です。
しかし、主に外に設置されるため、どうしても雨や風に曝されます。そのため、設置する地域の天候や、設置場所の特徴に合わせて木材を選ぶことが重要です。台風が来るのなら雨風に強い素材を、雪国であれば積雪に耐えうる素材を選ぶことが、ウッドフェンスを長持ちさせる秘訣の一つです。

ウッドフェンスは設置しただけで終わりではありません。設置後もメンテナンスが必要です。天然木を使用しているのであれば、腐食や虫害などが起こることもあります。時間が経てば経年劣化することもあるでしょう。塗料の塗りなおしや補強などが必要になりますが、メンテナンスの度にウッドフェンスの色や雰囲気を変えることも可能です。
メンテナンス毎に新鮮さを感じることができるのも、醍醐味の一つであり、メンテナンスのやり方次第によって、設置したときと似たような風合いを続けることも可能ですし、次々と新しい印象にしていくことも可能です。

ウッドフェンスはdiyできるもの?
ホームセンターやエクステリア専門店などの店舗で既製品を購入することもできますし、リフォーム会社に依頼をすることによって、理想に近い形のウッドフェンスを設置することができます。また、シンプルかつ、難しいアレンジなどが必要ないのであれば、diyで自作することも可能です。

ウッドフェンスをdiyするための材料や工具を紹介します。ここで挙げるのは、基本的なウッドフェンスを作る際に最低限必要とされるものであり、もっと凝ったウッドフェンスを作ってみたいという時には、必要な材料や工具がさらに増える可能性もあります。
材料
■板材
ウッドフェンス用の木材が販売されているので、初めてdiyするような人はこれらを使用するとよいでしょう。住んでいる地域の天候などに合わせて、処理されている木材を選ぶとよいです。基本的にソフトウッドとハードウッドがあり、それぞれ特徴が異なります。また、天然木材の他に、人工木材といった選択肢もあるので、都合のよい板材を選びましょう。

■支柱材
支えとなる木材です。作成するウッドフェンスのサイズや耐久性を考慮して選びましょう。

■モルタル
地面に突き刺しただけでは強度が足りないので、モルタルを使用すると、しっかり固めることができます。

■塗料
自然な風合いを生かしてもよいですが、塗料を塗ることによって、自分の好きな色のウッドフェンスを作成することができます。塗料によっては、防腐剤などが入っている物もあるので、適宜必要に応じて使用するとよいでしょう。

工具
■電動ドライバー
ネジ締めや弛める作業を自動で行ってくれる電動ドライバーは必需品です。固く締まっているネジも簡単に緩めることができますし、硬い素材に対しても、しっかりとネジを締めることができます。
電動ドライバーにも種類があり、インパクトドライバーとドリルドライバーに分けられます。作成するサイズにもよりますが、ウッドフェンスはとにかく大量のネジを打ちこむ必要があります。このような場合には、ネジを回転させながら打ち込むことができるインパクトドライバーの方が適しています。ウッドフェンスをdiyするために電動ドライバーを購入するのであれば、インパクトドライバーを選択するとよいでしょう。

■のこぎり
選んだ木材を切断するために使用します。ホームセンターなどで、寸法通りに切断してもらっていても、後に微調整が必要になる場合もありますので、用意しておいたほうがよいでしょう。木材のサイズにもよりますが、電動、手動どちらでも大丈夫です。使いやすい方を準備しましょう。

■キリ
釘を打つときやネジを締めるときに、いきなり本番を行ってしまうと失敗してしまうこともありますので、先に穴を開けておくとよいでしょう。その時に使用するのがキリです。そこまで深い穴を開けることはないので、多少安価なキリでも問題ありません。

■スコップやシャベル
ウッドフェンスを設置する場所の土を掘り起こす際に必要になります。設置する場所の土の状態によってスコップでも可能なのか、シャベルの方がよいのか変わってくるので、事前に土の状態を見て把握しておきましょう。

■バケツ
ウッドフェンスを固定する際に、突き刺すだけでは強度が足りないことがあるので、モルタルで固めるといった手法があります。このモルタルを使用する際に、バケツを用いるのですが、小さすぎるバケツだと十分な量のモルタルが準備できないので、大きめのバケツの方がよいでしょう。

■水平器
ウッドフェンスの高さは一定の方が見栄えもよくなります。目視でも構いませんが、多少のズレが出てしまうことがあるため、水平器を用いて傾きを直していくのがよいでしょう。物によっては、水平器自体が正しく水平をジャッジしてくれない物もありますので、気をつけて準備してください。

ウッドフェンスの作り方
まず、基礎を作ります。支柱を設置する際にブロックを使用するのであれば、埋める穴を掘ります。穴のサイズはブロックよりも大きめに、後にモルタルを流すことも考慮して掘りましょう。同じ要領でブロックを埋めるための穴を開けていきます。ブロックを置いた段階で一度水平器を試してみると良いでしょう。ブロックを使用しないで、そのまま支柱を突き刺すのであれば、支柱がしっかり立つくらいまでの深さの穴を掘ります。
次は支柱を立てます。埋めたブロックや掘った穴の中に支柱を突き刺していきますが、このとき高さに注意しましょう。全ての支柱が同じ高さになるように埋めていくのがポイントです。

支柱を埋めたらモルタルを流して固定します。モルタルが固まったら板材を貼っていきます。ビスを留める場所にキリで穴を開けておくことによって、固定が楽になります。板材は隣とくっつけてしまうと、風などに弱くなってしまうので、間隔を適度に開けておく必要があります。これがウッドフェンスが完成するまでの一連の流れになります。

ウッドフェンスに適している木材
続いて、ウッドフェンスにはどんな木材が適しているかをご紹介いたします。

ハードウッド
ウッドフェンスのために使う木材は、雨風に強く、腐食しにくい木材が向いているでしょう。イタウバやウリンなどのハードウッドは耐久性に優れており、耐用年数も20年前後と長い間楽しむことのできるのが特徴です。しかし、一般的に硬くて丈夫なハードウッドは扱いにくく、素人がいきなりこのような木材でウッドフェンスを作成しようとしても難しいとされています。


ソフトウッド
diyでウッドフェンスを作成するのであれば、比較的扱いやすい木材を選ぶと良いでしょう。おすすめの木材として、ヒノキなどのソフトウッドと呼ばれる柔らかい木材が挙げられます。これらの木材は扱いやすく、初めての方でも作業しやすいのが特徴です。ただし、これらの木材はそのままでは強度が足りず耐久性に欠けるため、強度不足や腐食を防ぐために塗料や防腐剤を塗布しなければなりません。


人工木
他に、ウッドフェンスに向いている木材として、人工木といった選択肢もあります。人工木とは、木粉にプラスチックを混ぜることによって、人工的に作る腐らない木材のことです。天然木に比べて扱いやすく、耐久性に優れているのが特徴で、お手入れもしやすいため、木材を使用して何かを作成、加工する際にはおすすめです。


アートウッドの人工木材がおすすめ
天然木でのウッドフェンスは自然な風合いや質感、設計の自由度など、メリットが様々あります。しかし、その分費用もかかりますし、作り手の腕によって出来上がりが左右されてしまうというデメリットもあります。設置してからもメンテナンスが必要であり、長年使用することによって、木材の腐食が起こってしまうこともあります。

そこで、アートウッドの人工木材がおすすめです。人工木材は天然木に比べて耐久性も高く、腐りにくいという特徴があります。また、ささくれなどの心配もないので、安心して使用することができます。
そして、基本的に設置後のメンテナンスについての心配もいりません。天然木と人工木の大きな違いとして、自然の風合いを出すことが難しいといった点がありましたが、アートウッドの「Eee-Wood」であれば、質の高い天然木粉を使用し、高密度のポリエチレンを配合しているため、天然木のような自然な風合いを出すことが可能です。

耐久性の高いウッドフェンスを作成するために、扱いにくい天然木を使用して作るというのもハードルが高いですし、人工木材を使用して想像していたフェンスとイメージが違うというのも避けたい問題です。
折角費用と時間をかけてウッドフェンスをdiyするのですから、ウッドフェンス後悔をしないためにも、事前の調査と比較は重要です。


デザインフェンスの種類
塗装やメンテナンスの手間がかからない人工木材ですが、実際にどのようなフェンスがあるのでしょうか。フェンスサイズが決まっている方におすすめ!アートウッドのデザインフェンスをご紹介いたします!
1.フェンス ボーダー張りタイプ

一般的なデザインの目隠しフェンスです。
板状のフェンス材を使用し、フェンスの間隔を調整することで、目隠し範囲や圧迫感を調整することができます。
設置場所の雰囲気に関係なくどなたでも利用しやすいデザインです。
2.フェンス 両面張りタイプ

柱に対して表面と裏面両方に交互にフェンス材を張っていくタイプのデザインフェンスセットです。
正面から見ると隙間がないため、防犯的にも安心してご利用いただけるデザインです。
光や風は通してくれるので、心地よい空間を演出します。
3.ルーバー ボーダー張りタイプ

細めの角材のルーバー材をボーダー上に張ったフェンスセットです。
フェンスボーダー張りのセットと同じデザインですが、細めの角材であるルーバー材を使用することでシンプルで軽やかな印象です。
シンプルでありながらも、スタイリッシュでおしゃれなガーデン空間になることでしょう。
4.ルーバー デザインタイプ

ルーバー材である角材を使用し、意匠性を重視したフェンスセットです。
目地の幅を広めにあける分、見通しの良いおしゃれなデザインのこのフェンス。
シンプルモダンな雰囲気の住宅とも相性ピッタリです。
さらに防護柵の役割を兼ね備えているため、安心に繋がります。
5.ミックスデザインタイプ

フェンス材とルーバー材を混ぜ合わせた、アクセントのあるフェンスセットです。
細いルーバー材を組み合わせることにより、目隠しをしながらも圧迫感のないデザインです。
一般的なデザインのものより目を引くため、他の住宅とは一味違うフェンスをお求めの方は必見です!

ウッドフェンスをdiyするにあたって
天然木材も人工木材も一長一短であり、どちらが良いと決めることはできません。ただ、今まで天然木材一択であったところに、人工木材が出てくることによって、様々なことが選択可能になりました。どのようなウッドフェンスを作りたいのか、費用はどのくらいにしたいのか、自分の希望に合わせて納得のいく木材を使用することが重要です。

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