今回は、いつもの施工例とは少し違う事例のご紹介です。武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科の井上拓音様が、卒業制作として弊社の人工木材「Eee-Wood」で制作された家具シリーズ「MOCKY(モッキー)」。この作品が、世界的なデザインメディア『designboom』に掲載されました。

木が溶けてくっついたような家具
MOCKYは、ホゾや継ぎ手といった従来の接合方法を一切使っていません。人工木材をホットプレートやヒートガンで加熱し、やわらかくなった面同士を20tのプレス機で押し潰す。すると部材同士が癒着し、接合部にそのまま強度が生まれます。
「Eee-Wood」は純度100%の木粉と高密度ポリエチレン(HDPE)からできています。この樹脂の性質があるからこそ「熱と圧力でつなぐ」ことができる ― 天然木では成立しない構造です。



不規則さを、そのままデザインに
接合部からはみ出した歪み、うねる面、不揃いなつながり。緻密に計算された継ぎ手ではなく、成形に近いプロセスから生まれる「素材の挙動」を、井上様は積極的にデザインの要素として取り入れています。
天然木の模倣ではなく、人工木材という素材そのものの可能性を問い直す。designboomの記事でも、この姿勢が高く評価されています。









作品名「MOCKY」の由来
mock(模擬の、ふざけた)+ ky、そして 木(モク)+ ky。木を模倣した素材でありながら、それ以上の価値を持つ作品でありたい ― そんな思いが込められています。
世界的デザインメディア『designboom』に掲載
本作品は、デザイン・建築分野で世界的に読まれているメディア『designboom』に掲載されました。記事では、加熱と圧力によって有機的に融合する接合部、そして「天然木の代替品ではなく、独自の構造的・造形的可能性を持つ素材」として人工木材を捉え直した点が紹介されています。
▼ 掲載記事はこちら
heat-pressed artificial wood melts into organic joints for mocky furniture series|designboom
使用材料

- 椅子・スツール・ベンチ:無垢床材 D140 / 無垢柱材 L90
- ランプ:中空床材 DC135
- コートラック:無垢ルーバー材(35角材)L35
店長より
この度は、数ある人工木材の中から弊社の「Eee-Wood」をお選びいただき、誠にありがとうございます。
井上様からは「制作の際、検証として様々なデッキ材や人工木材を試したが、その中でも御社の人工木材の質が最も優れていると感じ、採用した」とのお言葉をいただきました。素材づくりにこだわってきた私たちにとって、これ以上の励みはありません。
そして『designboom』へのご掲載、心よりお祝い申し上げます。ウッドデッキやフェンスの材料として作ってきた人工木材が、熱と圧力によって家具という全く新しい形に生まれ変わる ― 私たち自身が想像もしていなかった使い方で、大変勉強になりました。
Eee-Woodは加工性に優れ、天然木と同じ工具でご使用いただけます。エクステリア以外の用途でも、ぜひお気軽にご相談ください。
デザイナー
井上拓音(TACT INOUE)
武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科 インテリアデザインコース 助手
- ポートフォリオ:https://www.tactinoue.com/
- Instagram:@in_tact_11
- 武蔵野美術大学 インテリアデザインコース:https://koude.musabi.ac.jp/interior/
作品名:MOCKY/制作年:2026年/画像提供:©Tact Inoue(掲載許諾済み)






