商業施設の共用部・テラスに人工木材が選ばれる理由
「共用部のベンチにささくれが出て、お客様からご指摘をいただいた」「屋上テラスの木部を塗り直したいが、テナントの営業を止める相談から始まる」——商業施設の施設管理ご担当者様、ディベロッパー・PM会社様、改修を担う設計事務所・ゼネコン・内装業者様から、こうしたご相談が増えています。
屋外で使う天然木は、美観と強度を保つのにおおむね2〜3年ごとの再塗装が必要です。商業施設では対象がひとつのデッキでは終わりません。歩行者デッキ、屋上テラス、ベンチ、プランターの化粧材、設備機器の目隠しルーバー——合計すると数百〜千平方メートル規模になることも珍しくありません。しかもそのすべてが毎日、不特定多数のお客様が歩き、座り、手を触れる場所です。止めるわけにも、放っておくわけにもいきません。

本記事では、腐らない・塗装不要・メンテナンスフリーの人工木材「Eee-Wood」が商業施設の共用部・テラスで選ばれる理由を、施設管理会社・PM会社様の運営目線と設計事務所・ゼネコン様の設計施工目線の両方から解説します。
実際の施工事例もあわせてご紹介します。

<この記事のポイント>
- 商業施設の共用部・テラスに人工木材が選ばれる3つの理由が具体的にわかる
- 実際の商業施設(金沢市・香林坊 東急スクエア様)でのベンチ・共用部施工事例がわかる
- 夏場の表面温度・雨天時の滑り・防火の考え方など、正直に知っておきたい注意点がわかる
初稿:2026/10/14
<目次>

商業施設に人工木材「Eee-Wood」が選ばれる3つの理由
商業施設の共用部に使う素材は、住宅とは判断の順番が違います。まず「お客様に事故や不快な体験を起こさせないか」という安全管理、次に「営業を止めずに長期修繕計画で回せるか」という運営とコスト、最後がテナント誘致や回遊性につながる空間演出です。
その1.不特定多数が歩く共用部の「ささくれ・腐食」リスクを素材そのものから減らせる

商業施設の木部でもっとも避けたいのは、お客様のけがです。天然木は経年で繊維方向へ裂け、ささくれが立ちやすくなります。共用部のベンチ、デッキの床、手すり、プランターの化粧材は、お客様が素手で触れ、座る場所です。座面でストッキングが引っかかる、手をついた指にささくれが刺さる——起これば口コミやSNSに長く残ります。
Eee-Woodは木粉と樹脂を混ぜ合わせて成形した均質な素材で、繊維方向へ裂けにくい構造です。現場でも「トゲやササクレが出ない安全な造り」が採用理由の上位に挙がります。ベンチ・手すり・腰壁といった肌が直接触れる部位から置き換えるケースも多く見られます。
腐食とシロアリの心配がないことも見逃せません。デッキの下地や束柱、ベンチの脚部が湿気で傷むと、表面からは分からないまま強度が落ちます。屋上テラスや植栽帯まわり、庇のない歩行者デッキなど、常に濡れる場所ほど進行が早いのが天然木の難しさです。Eee-Woodは吸水率が約0.4%と低く、濡れても腐らず、シロアリの食害も受けないため、見えない部分の劣化を心配する負担が小さくなります。
清掃のしやすさも、クレームの芽を減らします。フードコート隣接のテラスやベンチまわりでは、ドリンクや油分のこぼれが必ず起こります。天然木は塗膜が切れた部分からシミが入りますが、Eee-Woodは表面が均質で、水拭きやデッキブラシで対応できるケースが多く見られます。
ただし、雨に濡れれば滑りやすくなるのはどの床材でも共通です。出入口前に屋外用マットを敷く、段差にサインを設ける、エンボス(凹凸)やリブのある材を選ぶ——といった対策とセットでご検討ください。
その2.営業を止めない区画施工・夜間工事で更新でき、大面積の維持管理コストを長期修繕計画から外せる

屋外の天然木は、塗膜が切れたところから色が抜け、割れ・反り・木口の傷みが出はじめます。美観と安全を保つには2〜3年ごとの再塗装や部分交換が必要で、使用条件によっては10年前後で張り替えを検討することになります。施設がある限り繰り返し発生します。
この負担は材料費と工賃だけで終わりません。共用部に足場や養生を組めば、その区画の通行動線が変わり、周辺テナントの視認性と売上に影響します。屋上テラスなら催事枠そのものが失われ、塗料のにおいが残る期間を含めると使えない日数は工期より長くなります。工事費よりも止めているあいだの機会損失とテナントへの説明コストのほうが重い、というお話をよくうかがいます。
Eee-Woodは塗装・防腐処理が一切不要で、この繰り返しの工事を長期修繕計画から外せます。日常のお手入れは、砂埃を流す、汚れを中性洗剤で洗うといった清掃レベルで済むケースが多く、既存の日常清掃スタッフの業務の延長で対応できます。「専門業者を手配し、区画を閉じ、テナントに通達して」という段取りが発生しないことが、運営側には最も大きな違いです。
導入時の進め方も、営業への影響を抑えやすいのが特長です。ベンチ・プランターの化粧材・目隠しルーバーのように既存の躯体や外構へ追加・被せる形で納められる部位は、区画を区切って順番に進められます。屋上テラスの床も、置き敷きに近い納まりなら防水層を大きく触らずに更新できます。
材料単価はEee-Woodのほうが高めです。ただし天然木側には塗装・部分交換・張り替えの費用が周期的に積み上がり、毎回足場・養生・夜間割増・区画閉鎖による逸失売上が乗ります。面積が大きい商業施設ほど、10年・15年のスパンで総額が逆転するケースが多く見られます。稟議では修繕周期を織り込んだライフサイクルコストで並べると判断しやすくなります。
実際の差は面積や改修時の稼働条件で変わります。図面や数量表をお送りいただければ、拾い出しの段階からご相談いただけます。
その3.ベンチからルーバーまで素材を通せて、「写真に撮りたくなる共用部」がテナント誘致と回遊性に効く

共用部は、単なる通路や囲いではなくお客様の滞在時間と再来店を左右する面です。座って休める場所があるか、木の質感で落ち着けるか。さらに今は「写真に撮りたくなるか」も無視できません。投稿された一枚がそのまま集客につながることは珍しくありません。
Eee-Woodは中空デッキ材・無垢柱材・無垢ボード材・フェンス材・ルーバー材まで同じカラーで揃います。歩行者デッキの床、ベンチ、プランターの化粧材、設備機器の目隠しルーバーまで素材と色調を一本の線で通して設計でき、部位ごとに違うメーカー・樹種を組み合わせる必要がありません。無垢タイプは木口の処理が不要で、曲面や勾配に合わせた加工にも対応しやすい点が実務上の利点です。
天然木で統一したときに起こりやすいのが場所ごとの「褪色の進み方の差」です。一日中日射を受ける屋上と庇に守られたエントランス下では、同じ材料・同じ塗装でも数年後には別の色に見えてきます。Eee-Woodは均質な素材のため見え方の差がばらつきにくく、開業時の世界観を保ちやすくなります。
公式サイトやリーシング資料の写真は、一度撮影すると数年使い続けるのが一般的です。木部の色抜けやささくれが進むと撮り直しが必要になるうえ、「掲載写真と実物が違う」というギャップが評価に跳ね返ります。長く同じ表情を保てる素材は、写真資産の寿命にも直結します。
カラーで演出の方向性を変えられるのも強みです。ナチュラル系は植栽や人工芝と合わせて開放的な広場に、モダンブラックはアパレル前でスタイリッシュに——同じ施設内でゾーンごとに色を使い分ける設計も可能です。カラーに合わせたステンレスタッピングビスもご用意しています。
催事スペースの間仕切りや新規テナント前のベンチ増設など、開業後の追加は必ず出てきます。同じラインナップから同じ色で追加できるため、雰囲気がちぐはぐになりません。
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導入事例(商業施設)
香林坊 東急スクエア様の共用部ベンチ(石川県金沢市・工事元請 東急建設株式会社様/施工 株式会社相互建設様)

石川県金沢市・香林坊の商業施設「東急スクエア」様の事例です。2016年10月、香林坊109から東急スクエアへのリニューアルオープンに合わせ、施設周辺の共用部ベンチや景観の造作に複数箇所でEee-Woodをご採用いただきました。市民も観光客も日常的に使う場所です。
使用材料は人工木 無垢床材 NB(Hナチュラル)を主体とし、セレクトショップ様前のベンチにはモダンブラックを採用。ゾーンごとに色を使い分けながら、素材は施設全体で統一する考え方です。無垢タイプは木口の処理が不要で、手摺の固定もしっかり効きます。ビスは人工木材用ステンレスタッピングビスを使用し、仕上がり面でほとんど目立ちません。
ポイントは、共用部という「形が一様でない場所」に合わせ込めたことです。香林坊は坂のある街並みのため、ベンチは勾配に合わせて高さを変えて造作されています。川沿いの景観に沿ったベンチ、階段のアーチ形状に合わせた造作、人工芝と組み合わせた広場——同じ素材で場所ごとに違う納まりを実現しました。
硬質な外装に木の風合いが加わり、共用部全体があたたかい雰囲気になりました。近くで見ても木目が本物の木のように見えます。ササクレが出ず不特定多数の方が座るベンチとして安心して供用できること、吸水率が約0.4%と低く濡れてもすぐ乾くこと、塗装や腐りのメンテナンスが不要であることが、公共性の高い場所での採用理由です。
屋外のベンチやデッキは夏場の直射日光下で表面温度が上がりやすくなります。日当たりの強い場所では、樹木や庇・パラソルによる日陰計画とあわせて配置をご検討ください。また気温変化でわずかに伸縮するため、施工時は目地・端部にクリアランス(隙間)を確保し、大面積では割付けと見切りの位置を計画しておきます。
詳細は施工事例ページでもご覧いただけます。横浜駅直結の商業施設ではライトブラウンカラーのデッキとして、芝の緑と組み合わせた共用部にもご採用いただいています。
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商品詳細|人工木材「Eee-Wood」とは?
人工木材「Eee-Wood」は、木粉と樹脂を混ぜ合わせて成形した、腐らない・塗装不要・メンテナンスフリーの外構材です。おかげさまで売上本数78万本を突破しました。
天然木の質感を再現しながら、腐食・シロアリ・ささくれ・再塗装の手間を解消します。「毎日、不特定多数の人の目と手に触れ続ける」商業施設ほど、この差が運営コストと施設評価に効きます。
Eee-Woodの基本仕様

Eee-Woodは腐食やシロアリの心配がなく、経年でもささくれが出にくいのが特長です。天然木との違いを、商業施設の運営目線で整理すると次のようになります。
- 再塗装:天然木は2〜3年ごとに必要/Eee-Woodは不要
- 腐食・シロアリ:天然木は起こりうる/Eee-Woodは起こらない
- ささくれ:天然木は経年で発生しやすい/Eee-Woodは出にくい
- 初期費用:天然木には安価な樹種もある/Eee-Woodはやや高め
- トータルコスト:天然木は塗装・張り替えが継続発生/Eee-Woodは長期では優位になるケースが多い
- 大面積の維持管理:天然木は面積に比例して修繕と営業調整が増える/Eee-Woodは日常清掃の延長で対応できるケースが多い
- 夏場の表面温度:天然木は上がりにくい/Eee-Woodは上がりやすい(対策推奨)
人工木材は樹脂を含むため、夏場の直射日光下では天然木より表面温度が上がりやすい性質があります。屋上テラスやエントランス前広場など、遮るものがなく一日中日射を受ける共用部では、日陰計画、動線への屋外用マット、明るめカラーの選択、清掃時の打ち水といった対策とセットでご検討ください。
また、気温変化でわずかに伸縮するため、施工時は板と板の目地・端部にクリアランス(隙間)を確保します。歩行者デッキや屋上テラスのように数百平方メートル規模を連続して張る場合は、割付け・見切り・エキスパンションの位置を設計段階で計画しておくと納まりが安定します。
豊富なラインナップ

中空デッキ材・無垢柱材・無垢ボード材・フェンス材・ルーバー材など、各部位に合わせて選べるラインナップを揃えています。屋上テラスや歩行者デッキの床には中空デッキ材、端部が見えるベンチや造作家具には無垢材、設備機器の目隠しにはフェンス材・ルーバー材といった使い分けが可能です。
カラーバリエーションも複数用意し、ナチュラルな広場づくりからアパレルゾーンのモダンな演出まで施設のサインやインテリアのトーンに合わせたコーディネートが可能です。全部位で同じ色を通せるため、ブランドカラーやVIが決まっている物件ほど選びやすくなります。
新築・大規模リニューアルのどちらでも採用いただいています。新築なら設計段階から割付けと下地を計画でき、改修なら今回の事例のように既存の外構や躯体を活かして必要な部位だけを更新する進め方も可能です。ゾーン単位で段階的に置き換えるご相談も多くいただきます。
数量の大きい物件は、納期や在庫状況でスケジュールが変わる場合があります。リニューアルオープンの時期が決まっていれば、早めにご相談ください。
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よくあるご質問

Q. 営業しながら施工できますか?夜間工事にも対応できますか?
A. 部位と工法によります。ベンチ、プランターの化粧材、目隠しルーバーなど区画を区切って進められる部位なら、営業を続けながら段階的に施工されるケースが多く見られます。床を下地から全面更新する場合は通行動線の切り替えが必要です。夜間工程もご相談ください。
Q. 防火・不燃の基準は満たせますか?
A. 人工木材は木粉と樹脂を主原料とするため不燃材料ではありません。商業施設は用途・規模で内装制限がかかるため、屋内の壁・天井や防火地域・準防火地域の外壁まわりでは使用可否の確認が必要です。屋外の共用部デッキ・屋上テラスの床・外構フェンスなど制限のかからない部位での採用が多く、所轄行政庁・消防・設計者へのご確認とあわせてお問い合わせください。
Q. 不特定多数のお客様が歩く共用部でも、滑りや汚れは大丈夫ですか?
A. ささくれが出にくく水拭きやデッキブラシで清掃できるため、日常の美観維持はしやすい素材です。吸水率が約0.4%と低く、雨上がりの乾きも早い傾向です。ただし雨に濡れれば滑りやすくなるのはどの床材でも共通のため、出入口前の屋外用マットや段差のサイン、エンボスやリブのある面材の選択をあわせてご検討ください。
Q. 人工木材は夏場に熱くなりませんか?
A. 天然木に比べると表面温度は上がりやすい素材です。屋上テラスやエントランス前広場のように遮るものがない共用部では、日陰計画、明るめカラーの選択、屋外用マット、打ち水などの対策とあわせてご検討ください。庇の下のベンチやルーバーなど体が長く触れにくい部位から採用されるケースもあります。
Q. 実物の質感を確認できますか?大量の数量にも対応できますか?
A. はい。無料サンプルで木目の再現度や手触りをお確かめいただけます。商業施設の案件は、ディベロッパー・施設管理会社・設計事務所・ゼネコンなど複数の関係者で確認される部材ですので、社内稟議やデザイン会議でもご活用ください。数量の大きい物件は図面や数量表とあわせて早めにご相談ください。
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人工木材「Eee-Wood」は、「共用部のささくれでお客様にけがをさせたくない」「大面積の木部を、営業を止めずに塗装不要で維持したい」といった商業施設のお悩みを解決できる外構材です。
エントランス前の広場や歩行者デッキ、屋上テラス、共用部のベンチ、サインボード、目隠しルーバー、喫煙スペースの囲いまでご採用いただいています。長期修繕計画のご相談も、設計事務所・ゼネコン・内装業者様からの仕様検討・数量拾いのご相談も承っています。
導入をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。担当スタッフが最適なプランをご提案いたします。
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この記事を監修した人

この記事を監修した人
一級建築士事務所サーロジック株式会社 高尾 裕稔
アートウッドの人工木材「Eee-Wood」は耐久性・耐候性ともに優れており、ササクレなどもできにくいため、小さなお子様やペットがいるご家庭でも安心です。ぜひ住宅の外構工事やリフォームをご検討の方は、品質の高い人工木材「Eee-Wood」をご利用ください!
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