ウッドデッキを設置する際、多くの方が直面するのが「シロアリ被害」のリスクです。湿気を吸収する天然木は、シロアリにとって絶好の住処となり、知らない間にデッキ全体が侵食される可能性があります。「何とかしたい!」と思っても、どの素材が最適なのか分からず迷ってしまいますよね?

この記事では、天然木と人工木の違いを徹底比較し、特にシロアリ対策に優れた人工木の魅力をご紹介します。選び方のポイントや、長期的な維持費用まで掘り下げて解説しますので、「ウッドデッキをシロアリから守りたい!」と考えている方に役立つ内容となっています。この記事を読めば、あなたにぴったりの素材がきっと見つかります!
【今回の記事のポイント】
✔︎シロアリ対策のポイントが分かる
✔︎天然木と人工木のメリット・デメリットが分かる
初稿:2024/12/23
《目次》

シロアリ被害の原因とは?
シロアリ被害は、特に屋外に設置されるウッドデッキにとって深刻な問題です。シロアリは湿気の多い環境を好み、天然木を主な餌とします。ウッドデッキは地面に近い場所に設置されるため、湿気が溜まりやすく、シロアリの温床になりがちです。また、木材の防蟻処理が不十分な場合、シロアリが内部まで侵入し、デッキの強度が低下して危険な状態になることもあります。この章では、シロアリがどのようにウッドデッキに被害を与えるのか、具体的に解説します。

シロアリが好む環境と木材の特性
シロアリが好む環境は、湿気が多く、木材が劣化しやすい場所です。ウッドデッキは雨や霜の影響を受けることが多く、特に防蟻処理されていない天然木ではシロアリの格好の餌場となります。以下の条件が揃うと、シロアリの繁殖が活発になります。
- 湿気が多い環境:雨や地下からの湿気で木材が湿る。
- 木材の接地面:ウッドデッキが地面に直接触れる場合、侵入が容易になる。
- 日陰が多い場所:日光が当たらず湿気がこもりやすい。
これらの環境要因が、シロアリ被害を引き起こす主な原因です。木材を選ぶ際には、これらを防ぐ工夫が重要です。

シロアリ被害を受けた場合のリスクと費用
シロアリ被害を放置すると、木材が脆くなり、ウッドデッキが崩れる危険性があります。特に大型のウッドデッキでは、支柱や基礎部分が被害を受けると修理が必要になり、高額な費用がかかります。具体的には次のリスクが挙げられます。
- 崩落の危険:使用中の突然の事故リスク。
- 修繕コストの増加:被害範囲が広がると、交換部品や作業量が増える。
- 健康被害:湿気やカビの発生で害虫が増加する場合も。
被害を最小限に抑えるためには、シロアリ被害の初期段階で早期発見し、防止策を講じることが重要です。


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天然木のメリットとデメリット

天然木のウッドデッキは、その自然な風合いと独特の温かみで、多くの人に支持されています。しかし、その一方でメンテナンスや耐久性に課題もあります。以下に、メリットとデメリットをまとめました。
メリット
- 自然な美しさ:天然木特有の見た目と質感が魅力。
- 加工性の高さ:複雑なデザインにも対応できる柔軟性。
- リフォーム可能:劣化しても補修や再塗装で再利用できる。
デメリット
- シロアリの被害リスク:防蟻処理が必要。
- 高い維持コスト:定期的なメンテナンス(塗装、防腐処理)が必要。
- 短い耐用年数:湿気や紫外線による劣化が早い。
天然木を選ぶ際は、その美しさを維持するための手間とコストを理解し、ライフスタイルに合った選択をすることが重要です。

天然木ウッドデッキに使用される木材の種類と特性
天然木のウッドデッキに使用される木材は、地域や目的によってさまざまですが、以下の種類が一般的です。
- ヒノキ:耐久性が高く、湿気にも比較的強い。防蟻性もあるが、コストが高め。
- スギ:軽量で加工しやすいが、耐久性は低め。防腐処理が必須。
- レッドシダー:自然の防虫性があり、屋外用として人気。ただし、長期間の使用には定期的な塗装が必要。
- アカシア:硬くて耐久性が高いが、重さと加工の難しさがデメリット。
これらの木材にはそれぞれ特性があり、用途や予算に応じて選ぶ必要があります。しかし、どの木材を選んでも、定期的なメンテナンスが欠かせない点は共通です。

天然木メンテナンスの手間とコスト比較
天然木のウッドデッキは、美観を保つために以下のメンテナンスが必要です。
メンテナンス内容
- 塗装の再塗布:紫外線や雨風による色褪せを防ぐため、年に1回程度。
- 防蟻剤の塗布:シロアリ対策として、定期的に処理を施す。
- 清掃:デッキ表面や隙間の汚れを定期的に掃除することで、劣化を遅らせる。

長期間で見ると、天然木は初期費用が安価でも、維持費用が積み重なることでコストが高くなる可能性があります。この点を考慮して、他の素材と比較することが重要です。

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シロアリ対策と人工木デッキの特徴
人工木ウッドデッキは、天然木に代わる新しい素材として注目されています。木粉と樹脂を混ぜ合わせた人工木は、天然木の美しい見た目を再現しつつ、耐久性やメンテナンス性が大幅に向上しています。特にシロアリ対策においては、木材の腐敗を防ぐ特性が効果を発揮します。人工木は湿気をほとんど吸収せず、虫が寄り付きにくい構造を持つため、シロアリの被害リスクを大幅に軽減できます。この章では、人工木の特徴とシロアリ対策における利点について詳しく解説します。

人工木の耐久性と腐りにくさ
人工木ウッドデッキは、天然木とは異なり、湿気や腐敗に非常に強いという特性があります。その理由は以下の点にあります。
- 湿気を吸収しにくい構造
人工木は樹脂が含まれているため、水分をほとんど吸収しません。これにより、腐敗やシロアリの侵入を防ぎます。 - 耐候性が高い
紫外線や雨風にさらされても、劣化や色褪せが少なく、美観を長期間維持できます。 - メンテナンスフリー
防腐剤や防蟻剤の塗布が不要なため、時間と費用の節約につながります。
人工木は、シロアリ対策だけでなく、長寿命で維持が簡単な点が大きなメリットです。

見た目や質感の進化:人工木の美しさ
近年の人工木は、天然木に近い質感や見た目を実現する技術が進化しています。以下の特長が挙げられます。
- 木目加工の進化
表面にリアルな木目を施し、天然木のような見た目を再現しています。 - カスタマイズ性の高さ
板目調や柾目調など、好みに応じたデザインを選択可能です。 - 高品質な素材
高密度の木粉を使用し、自然な質感を実現しています。これにより、プラスチック感を抑えた高級感のある仕上がりとなっています。
人工木は美観を損なわず、シロアリに強い素材として多くの家庭や公共施設で採用されています。

人工木はホームセンターなどの量販店でも入手可能ですが、インターネットでの販売が主流です。購入前には事前にサンプルを取り寄せてから確認することをおすすめします。
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天然木と人工木の総合比較
ウッドデッキを選ぶ際、天然木と人工木のどちらが適しているか迷う方も多いでしょう。それぞれに特長があり、使用目的や予算に応じて選ぶ必要があります。以下に、両者を比較した表を示します。

このように、天然木と人工木はそれぞれメリット・デメリットがありますが、総合的に考えると人工木は長期的なコストパフォーマンスや耐久性に優れています。

◼︎シロアリリスク軽減を重視するなら人工木が最適
シロアリリスクを考慮すると、人工木は天然木に比べて圧倒的に優れています。天然木は湿気やシロアリに弱く、定期的な防蟻処理が必須ですが、人工木はその必要がありません。樹脂が含まれているため、湿気を吸収せず、シロアリや腐敗の心配がほとんどないからです。さらに、人工木は色褪せや変形もしにくく、美観を保ちながら長期間使用できます。

特に、長持ちさせたいデッキやメンテナンスに時間をかけたくない場合、人工木が最適です。また、初期投資は天然木より高いものの、維持費用がほぼゼロで済むため、長期的に見ればコストパフォーマンスも優れています。「環境に優しい選択肢」としてリサイクル材を使った人工木を選べば、エコ意識も高められるでしょう。

一から人工木の資材を調達するのが難しい方、DIYでチャレンジしてみたいという方には、「ウッドデッキセット」のとう選択肢も。窓からの出入りに便利な縁台などの小さめサイズから、セカンドリビング用としても使える大きさのものまで販売しております。根太・束材を隠す役割の幕板も人工木に統一でき、天然木の様な高級感のあるウッドデッキを気軽に組立てることのできるセット商品です!
人工木で安心・長持ちのウッドデッキ
ウッドデッキの素材選びは、耐久性、見た目、コストなど多くの要素を考慮する必要があります。特にシロアリ対策という視点では、天然木と人工木の違いが顕著です。天然木はその自然な風合いや加工性の高さが魅力ですが、湿気を吸収しやすく、シロアリ被害や腐敗のリスクが高いという弱点があります。そのため、定期的な防蟻処理や塗装などのメンテナンスが欠かせず、維持費用が長期的にかさむことも課題です。

一方、人工木は木粉と樹脂を混ぜて作られた素材で、湿気を吸収せず、シロアリや腐敗のリスクを最小限に抑えることができます。また、紫外線や雨風に対する耐久性が高いため、見た目を長期間保てる点も大きなメリットです。メンテナンスフリーであることから、初期費用は高くても、長期的には経済的です。

樹脂製の人工木材の他にも、アートウッドでは木目調のアルミ角材も販売しております。
アルミ角材といっても、特殊な静電吹き付け加工で木目の立体的な凸凹までもリアルに再現し、見た目は天然木そのもの。天然木の約半分の軽さでありながらアルミ本来の丈夫さを持ち合わせています。
ウッドデッキの目隠しフェンスとしてはもちろん、アルミ格子やルーバー、天井装飾など使い方の幅が広く、屋内外問わず使い勝手抜群です!
Eee-Woodの製品ラインナップは、シロアリ被害の心配のいらないウッドデッキ作りに大いに役立ちます。
中空柱材L100は中空となっているため、アルミ芯材と組み合わせて使用することが可能です。フェンス柱や束柱などアルミの構造材を隠す化粧材としても使用できます。

シロアリ被害を防ぎつつ、美しさを維持できる人工木は、現代のライフスタイルや住宅環境に適した選択肢です。
ウッドデッキを設置する際は、ライフスタイルや予算を考慮しながら、長期的に満足できる素材を選んでみてください。
人工木選びでお悩みのことがありましたら、お気軽にアートウッドにお問合せください!


この記事を監修した人
一級建築士事務所サーロジック株式会社 高尾 裕稔
アートウッドの人工木材「Eee-Wood」は耐久性・耐候性ともに優れており、ササクレなどもできにくいため、小さなお子様やペットがいるご家庭でも安心です。ぜひ住宅の外構工事やリフォームをご検討の方は、品質の高い人工木材「Eee-Wood」をご利用ください!
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