エクステリアやインテリアのデザインにおいて、木目調のアルミルーバーと天然木材は多くの人が悩む選択肢です。それぞれの素材には独自の魅力があり、どちらが優れているかは、使用する環境や目的によって異なります。「メンテナンスが簡単な素材を選びたい」「自然な温かみを活かしたデザインにしたい」など、考慮すべきポイントは多岐にわたります。

本記事では、木目調アルミルーバーと天然木材の違いを徹底比較。メンテナンス性、耐久性、デザイン性、コスト、さらには環境への配慮まで、あらゆる側面から解説していきます。これを読めば、どちらの素材があなたの目的に最適か、きっと分かるはずです。
【今回の記事のポイント】
✔︎木目調アルミルーバーと天然木材の違いが分かる
✔︎メンテナンスが簡単な素材が分かる
初稿:2024/12/23
《目次》

天然木と木目調アルミの特徴
天然木と木目調アルミは、それぞれ異なる特徴と魅力を持っています。天然木材はその温かみや独特の風合いが魅力。時間が経つほど味わい深くなる経年変化を楽しむことができますが、メンテナンスが欠かせません。一方木目調アルミルーバーは、アルミ素材に特殊な加工を施し、天然木のような外観を再現した製品です。軽量でありながら高い耐久性を持ち、腐食や害虫被害の心配がありません。以下で、それぞれの特徴をさらに掘り下げて見ていきましょう。

◼︎天然木材の特徴と魅力
天然木材の最大の魅力は、自然の風合いと手触りです。例えば、木の香りや年輪の模様などは、人工素材では再現が難しいポイントです。特に住宅の内装や家具に用いられる場合、空間に温かみを与える効果があります。ただし、湿気や害虫に弱い性質があり、定期的なメンテナンスが必要です。また、日焼けや乾燥による劣化があるため、設置場所や使用環境を慎重に選ぶ必要があります。

◼︎木目調アルミルーバーの特徴と利点
木目調アルミルーバーは、耐久性とデザイン性を兼ね備えた画期的な建材です。特殊なコーティングにより、リアルな木目模様を表現しつつも、アルミ素材ならではの軽さと強度を持ちます。紫外線や雨風による劣化が少なく、長期間美しい外観を保てる点が大きな魅力です。また、天然木材では難しい環境(高湿度や直射日光の多い場所)でも安心して使用できます。

◆◆メンテナンス面の比較◆◆
s素材を選ぶ際に重要なポイントの一つがメンテナンス性です。木目調アルミルーバーは「手間いらず」が大きなメリットとされていますが、本当にどの程度の差があるのでしょうか?ここでは木目調アルミルーバーと天然木材のメンテナンス性を比較し、それぞれの利点と注意点を解説します。

◼︎天然木材のメンテナンスで注意するべき点
一方、天然木材はその自然な美しさを保つために、定期的なメンテナンスが必須です。屋外で使用する場合、雨や湿気による腐食、直射日光による乾燥や色褪せが課題となります。加えて、害虫の被害を防ぐために防腐剤や虫除け処理を行う必要があります。
たとえば、年に1~2回の塗装メンテナンスを怠ると、ひび割れや劣化が進み、美観や構造的な強度に影響を与える可能性があります。室内で使用する場合でも、湿度管理や定期的な清掃が求められます。

◼︎メンテナンスの手間が少ない木目調アルミルーバー
木目調アルミルーバーの特徴は、その「ほぼノーメンテナンス性」です。特殊コーティングが施されたアルミ素材は、雨や紫外線にさらされても色褪せにくく、腐食や錆びる心配がありません。定期的な清掃も、軽い水拭きや中性洗剤を使った簡単な手入れで済みます。
たとえば、高層マンションの外装やアクセスが難しい場所でも、長期間美観を保つことが可能です。メンテナンスにかかる費用や労力を考えると、長期的に大きなコスト削減が期待できます。

木目調アルミルーバーは「メンテナンスの手間を減らしたい」「高所や手が届きにくい場所に設置したい」という方に最適な選択肢です。一方、天然木材は定期的に手入れを行い、変化を楽しみながらその素材感を活かしたい方に向いています。それぞれの特徴を理解し、用途に応じて最適な選択をすることが重要です。

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腐食や害虫被害のリスク
エクステリア素材として重要なポイントの一つに耐久性があります。設置後にどれだけ長持ちするか、腐食や害虫被害にどれほど強いかは、素材選びの大きな決め手となります。ここでは木目調アルミルーバーと天然木材の耐久性を比較し、それぞれの特徴と注意点を詳しく解説します。

◼︎木目調アルミルーバーの耐久性とその理由
木目調アルミルーバーは、アルミ素材の特性により非常に高い耐久性を誇ります。腐食や錆びる心配がなく、湿気や紫外線などの環境要因にも強いため、15年以上美しい状態を保つことが可能です。さらに、害虫被害に対しても完全に免疫があり、防腐剤や特別な保護処理を必要としません。
たとえば、高湿度の地域や海沿いの建物に設置しても、問題なく使用できる点が大きなメリットです。また、アルミの軽量性も耐久性を助けており、建物への負荷を軽減します。これは、高層マンションや商業施設などで選ばれる大きな理由の一つです。

◼︎天然木材が耐久性で注意すべき環境要因
天然木材はその風合いが魅力ですが、耐久性に関しては環境条件の影響を受けやすい素材です。特に雨や湿気が多い地域では腐敗やカビが発生しやすく、定期的な防腐処理が必要です。また、シロアリやその他の害虫による被害も大きなリスクとなります。
たとえば、湿度が高い場所では数年でひび割れや色あせが目立つこともあります。一方で、乾燥した環境では乾燥割れが発生しやすいため、適切な設置場所の選定と継続的なメンテナンスが欠かせません。

◼︎耐久性での総合比較
- 木目調アルミルーバー: 腐食や害虫被害の心配がなく、屋外環境に強い。メンテナンス不要で長期間使用可能。
- 天然木材: 温かみのある風合いが特徴だが、環境条件に影響されやすい。防腐処理や定期的なメンテナンスが必要。
耐久性においては、木目調アルミルーバーが圧倒的に優位と言えます。「長持ちする素材を選びたい」「メンテナンスに手間をかけたくない」という場合、木目調アルミルーバーが適した選択肢です。

アルミルーバーの加工技術
木目調アルミルーバーが注目される理由の一つが、そのリアルな質感です。見た目だけでなく、触り心地まで天然木材のように再現されたデザインは、エクステリアやインテリアのどちらでも美しい効果を生み出します。この高品質な仕上がりを可能にする加工技術について詳しく見ていきましょう。

◼︎表面加工技術の進化と木目のリアルさ
木目調アルミルーバーでは、最新の表面加工技術が使われています。たとえば、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)コーティングや、3Dカラー技術を活用した塗装が挙げられます。この技術により、木目模様の凹凸や色のグラデーションがリアルに表現されています。
特に3D加工では、光の当たり具合で木目がより立体的に見える効果が生まれるため、遠目からも本物の木材に見える精巧さが実現されています。また、このコーティングは耐候性に優れており、紫外線や雨風にも強く、木目の色褪せを長期間防ぎます。

◼︎加工技術がもたらす機能性
加工技術によって、ただ見た目がリアルになるだけでなく、素材としての機能性も向上しています。木目調アルミルーバーの表面は、汚れが付きにくく掃除が簡単なため、メンテナンスの手間を軽減します。また、加工技術の進化によってコーティングが剥がれにくくなり、塩害や強い日差しにも耐える仕様になっています。
さらに、人工的に施された加工による均一性もポイントです。天然木材のようにムラが出ることがなく、大量生産でも安定した品質を保つことができます。

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◼︎天然木材には再現できない部分も
天然木材はその自然な年輪や独特の風合いが特徴ですが、その美しさを安定して保つのは難しい場合があります。一方で、木目調アルミルーバーは加工技術の恩恵を受け、設置場所や条件に左右されずに美観を保つことが可能です。これにより、高層ビルや商業施設など、設置条件が厳しい場所でも使用されることが多くなっています。

木目調アルミルーバーのリアルな質感は、最新の加工技術によって支えられています。その技術は、美しさだけでなく機能性や耐久性も向上させており、天然木材では難しい用途にも対応可能です。こうした加工技術の進化が、木目調アルミルーバーの魅力をさらに高めています。
コスト比較と選択のポイント
長期的な視点で考える賢い選択
素材を選ぶ際にコストは重要な要素です。木目調アルミルーバーと天然木材では、初期費用やメンテナンス費用、耐久年数によってトータルコストが大きく変わります。ここでは、両者を短期的な観点と長期的な視点で比較し、それぞれのコストメリットを解説します

◼︎木目調アルミルーバーの初期費用とランニングコスト
木目調アルミルーバーは、天然木材と比較すると初期費用がやや高めです。しかし、メンテナンス費用がほとんどかからないため、長期間使用する場合はコストパフォーマンスが非常に高くなります。具体的には、防腐処理や再塗装の必要がなく、一度設置すれば定期的な費用が発生しない点が大きな魅力です。
たとえば、設置後10年間のトータルコストを計算すると以下のようになります。
- 木目調アルミルーバー:初期費用(1m²あたり)約25,000円+メンテナンス費用0円
- 天然木材:初期費用(1m²あたり)約20,000円+年1回の再塗装費用5,000円
10年間で比較すると、木目調アルミルーバーは累計25,000円、天然木材は累計70,000円と、大きな差が生まれます。

◼︎どちらを選ぶべきか?
コスト面での選択肢は、使用目的と長期的な視点によって異なります。以下の基準が参考になります。
- 木目調アルミルーバー:初期費用が許容範囲内で、長期的なランニングコストを抑えたい方に最適。特に商業施設や高層ビルなどメンテナンスが難しい場所におすすめです。
- 天然木材:短期的な予算を優先し、木材特有の風合いを活かしたい方に向いています。ただし、メンテナンス費用を含めた計画を立てることが重要です。

デザイン性の違い:用途別に見る選び方のポイント
木目調アルミルーバーと天然木材は、それぞれ異なるデザイン性を持ち、用途によって適した選択肢が変わります。木目調アルミルーバーは洗練された均一な美しさを提供し、天然木材は自然の温かみを強調します。ここでは、住宅や商業施設などの用途別に、どちらが適しているかを具体的に解説します。

◼︎住宅や商業施設で映える木目調アルミルーバー
木目調アルミルーバーは、現代的でスタイリッシュなデザインを求める場合に最適です。均一でリアルな木目模様が、建物全体にモダンな印象を与えます。特に高層マンションや商業施設などのビルでは、外観の美しさを長期間維持できるため、選ばれることが多いです。
また、施工時の自由度が高く、サイズや形状をカスタマイズしやすいため、建築デザインに合わせた演出が可能です。たとえば、店舗の目隠しやパーゴラとして使用することで、洗練された空間を作り出せます。
【木目調アルミルーバを選択するポイント】
- 高層マンションや商業施設など、メンテナンスが難しい場所。
- 均一でモダンなデザインを求める場合。
- 耐久性を重視しつつ、軽量な素材を必要とする場合。

◼︎自然な温かみを与える天然木材のデザイン活用
天然木材は、その自然な風合いと独特の模様が魅力です。たとえば、リビングや庭などのプライベート空間に使用することで、暖かく落ち着いた雰囲気を演出します。また、経年変化による色味の変化を楽しむことができるため、自然素材ならではの味わいを求める方にぴったりです。
ただし、デザインの仕上がりは木材の質や加工技術に左右されるため、選び方や設置方法に注意が必要です。
【天然木材を選択するポイント】
- 住宅の庭や内装など、自然素材の温かみを重視したい空間。
- 経年変化を楽しみたい場合。
- 短期間でコストを抑えたプロジェクト。

メンテナンスフリーの木目調ルーバーデザインを作るなら、人工木材Eee-Woodでできた「中空柱材L100」という選択肢も。
「中空柱材L100」は、人工木材の角材の中に「アルミ芯材A65」を入れ固定しフェンスの柱などとして使用するタイプのものです。アルミそのままの状態だと無機質な印象になってしまう場合もありますが、中空柱材を化粧材にすることで、まるで本物の木のような見た目を演出できます。


用途に応じた選択ガイド:どちらを選ぶべきか?
木目調アルミルーバーと天然木材は、それぞれ異なる特性を持ち、使用する用途や環境によって適した選択が変わります。ここでは、住宅や商業施設など、用途ごとの選び方のポイントを解説します。どちらを選ぶべきか迷っている方は、このガイドを参考にしてください。

◼︎屋外での使用に最適な選択肢はどちら?
屋外で使用する場合、木目調アルミルーバーが圧倒的に優れた選択肢となります。理由は、その高い耐久性とメンテナンスフリーの特性です。紫外線、雨風、湿気、塩害など、過酷な条件にも耐えられるため、商業施設や高層マンションの外装に特に適しています。
【木目調アルミルーバーを選ぶべきケース】
- 高湿度や塩害の影響が大きい海沿いの地域。
- 高層マンションのバルコニーや屋外パーゴラ、外壁。
- メンテナンスに手間をかけたくない場所。

一方で、天然木材を屋外で使用する場合は、防腐処理や再塗装が必須です。そのため、湿気の少ない場所や、定期的なメンテナンスが可能な環境での使用が適しています。
【天然木材を選ぶべきケース】
- 庭に設置するパーゴラやデッキ。
- 自然な風合いを活かしたガーデンインテリア。
- 湿度や直射日光が少ない穏やかな気候の地域。

◼︎室内空間での効果的な利用法を比較
室内での使用では、木目調アルミルーバーも天然木材も、デザイン性や機能性を活かせる場面が多くあります。ただし、以下の基準で選ぶことがおすすめです。
【木目調アルミルーバーの室内利用の特徴】
- 洗練されたモダンなデザインを求める場合に適しています。
- たとえば、オフィスの間仕切りや店舗内装での採用が多いです。
- アルミ素材の軽さを活かし、天井や外壁に取り付けても建物への負荷が少ない点が魅力です。

【天然木材の室内利用の特徴】
- 自然な温かみや手触りを重視したい場合に最適です。
- たとえば、リビングルームの壁装材や階段の手すりなど、空間全体に温もりを与えたい場所でよく使われます。
- 湿度の管理がしやすい室内では、メンテナンスの手間も少なく済むため、比較的長持ちします。

【用途に応じた選び方リスト】

アルミルーバーのまとめ
木目調のアルミルーバーと天然木材には、それぞれ異なる強みがあります。木目調アルミルーバーは、耐久性やメンテナンス性に優れており、屋外や過酷な環境で使用する場合に最適です。一方、天然木材は、自然な風合いや経年変化の美しさが特徴で、室内や手入れがしやすい環境でその魅力を最大限に発揮します。
また、コストの面でも、長期的にメンテナンスの手間と費用を考えると、木目調アルミルーバーの方が経済的です。天然木材は初期費用が抑えられるものの、定期的なメンテナンスが必要で、トータルコストが高くなる場合があります。

さらに、環境への配慮という観点では、木目調アルミルーバーのリサイクル性や耐久性が注目されています。一方で、天然木材も持続可能な森林管理から調達されたものを選ぶことで、エコフレンドリーな選択肢となります。
どちらを選ぶべきかは、用途や環境条件、そして求めるデザイン性に大きく左右されます。この記事を参考に、それぞれの素材の特性を理解して、最適な選択をしてください。理想的な空間を実現するために、選んだ素材が長く快適に使えるものであることを願っています。



この記事を監修した人
一級建築士事務所サーロジック株式会社 高尾 裕稔
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