「自然の風や光を感じてリラックスしたい」「家族の憩いの場になりそう」といった理由で、ウッドデッキに興味を持っている方も多いのではないでしょうか。ウッドデッキとはどのようなものか、どうやって作るかをよく確認して、「我が家に最適なウッドデッキ」を目指してみるのはいかがでしょうか。


<この記事のポイント>
✔︎ウッドデッキのメリットがわかる
✔︎庭にぴったりなウッドデッキの選び方がわかる
更新日:2023/4/30
初稿:2022/12/23
<目次>
・ウッドデッキを中庭にも?
・快適に使うための知識とは
・ウッドデッキが欲しいと思ったら
・ウッドデッキをDIYするなら
・ウッドデッキはライフスタイルに合わて
ウッドデッキを中庭にも?
ウッドデッキとは、木材あるいは木材風の素材で作られた床のことです。建物の周辺や庭、屋上、桟橋、テラスなどの屋外・半屋外に設置されることが多く、「木のぬくもりを感じられる」「スペースを有効活用できる」「リラックスして過ごせる空間ができる」といった理由で取り入れる家庭が増えています。
特に広い庭や中庭のある家では、建物の掃き出し窓から庭に続くように設置して、アウトドアとしてのプライベート空間や子供のあそび場、時には物干し場や作業スペースとして利用されるケースが多く見られます。(下記写真商品:無垢デッキ材 BL(モダンブラック)、無垢柱材 BL(モダンブラック)、無垢ボード材 BL(モダンブラック))

実は日本の伝統的な家屋にも、「縁側(えんがわ)」という建物のへりに張り出した木製の廊下が存在します。
基本的な用途は人が通ったり出入りする通路ですが、「縁側に腰を下ろしてお茶を飲みながら談笑する」といった憩いの空間も兼ねており、少し狭い感覚はありますが、ウッドデッキと似たような趣があります。
ただ、ウッドデッキと縁側には洋風・和風という違いだけでなく、もっと大きな違いがあります。
それは、縁側は「屋外に向かって解放されているものの、扉で仕切ることができ、屋根(軒)の下にある家の中の一部」という点です。縁側とは異なり、ウッドデッキは家から独立して存在する「床」であり、屋根はオプションとして取り付けることはできるものの、その有無はウッドデッキの定義には関係しません。(下記写真商品:中空100角柱材L100、無垢ランバー材L90、中空デッキ材D135)


現代日本の住まいにおいては「後からでも気軽に設置できる」というポイントがあるからこそ、ウッドデッキの需要が高まっていると推測できます。
なお、日本にも同じように「屋外に独立させた縁側」として「濡れ縁(ぬれえん)」がありますが、一般的な濡れ縁は、持ち運びができるベンチのようなサイズのため、ウッドデッキと比較して小さくシンプルです。
椅子やテーブルを置くようなスペースを確保したいのであれば、ウッドデッキの方が適しているでしょう。(下記写真商品:
中空デッキ材 LB(ライトブラウン)、無垢柱材 LB(ライトブラウン))

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快適に使うための知識とは
ウッドデッキを施工することで、素敵なリラックススペースや人気のアウトドアリビングとして楽しめそうですが、やはりウッドデッキならではのデメリットはあります。導入後に後悔せず、快適に使うために知っておきたいポイントを抑えておきましょう。

ウッドデッキのデメリットとは?
基本的にウッドデッキを設置する場所は屋外のため、常に日光や雨風にさらされ続けることになります。設置場所の気象条件や木材の材質にも大きく左右されますが、原則として「時間が経てば劣化する」ということは避けられません。その他にも、
・ウッドデッキの腐食や虫食いが起きる恐れがある。
・日光によって色褪せてしまう可能性がある。
・ささくれなどの小さな劣化で怪我をしてしまう可能性がある。
・ウッドデッキ下は掃除がしづらいため、雑草などで汚れやすいことがある。
といった、様々なトラブルが発生する可能性があります。

ウッドデッキのメンテナンスとは?
このような劣化を防ぐための方法の一つは、定期的なメンテナンスです。
・デッキブラシでこすり洗いをする。
・テーブルや椅子、植木鉢・プランター等を置きっぱなしにせず、位置を変えるなどする。
・ウッドデッキ専用のオイルを塗る。
といった方法が推奨されています。特に大切と言われているのが「オイルを塗ること」ですが、オイルの購入費用に加えて作業時間もかかるため、つい後回しにしてしまうケースも珍しくありません。

だんだんと劣化する速度が速くなり、表面の小さなささくれやひび割れなどが増えやすくなります。裸足で歩き回れなくなってしまっては、せっかくのアウトドアリビングの楽しみが減ってしまうのではないでしょうか。このような理由から、ウッドデッキのメンテナンスは非常に重要であると言えます。

ウッドデッキが欲しいと思ったら
「デメリットは確認したけれど、やっぱりウッドデッキが欲しい!」と思った方は、ウッドデッキの具体的な取り入れについて検討してみましょう。(下記写真商品:リブ付き無垢デッキ材 LB(ライトブラウン)、無垢柱材 LB(ライトブラウン))

■木材の種類を考える
ウッドデッキは木材あるいは木材風のものを使って作る建築物ですので、導入する場合は「天然木材」と「人工木材」のいずれかを選ぶ必要があります。
天然木材とは「なにも加工していない木材」のことを意味します。大きな丸太から必要な形に木を切ったものを「無垢材(むくざい)」、大きな丸太から切り出した板のことを「一枚板(いちまいいた)」などと呼びます。
接着剤で貼り合わせるような加工も行わないため、一つの木からとれる量には限りがあります。

一方で人工木材は「合成木材」とも呼ばれ、「使いやすいように加工された木材」のことを意味します。
木を薄くむいて作った板を接着剤で張り合わせて板を作る「合板(ごうはん)」や、ポリプロピレン(樹脂)と木の粉を混ぜ合わせて作った建材である「樹脂木」などが広く知られています。(下記写真商品:
リブ付き無垢デッキ材 NB(Hナチュラル)、無垢柱材 NB(Hナチュラル))

■ウッドデッキに天然木材を使うメリット・デメリット
ウッドデッキに天然木材を使う場合、より本物の木のぬくもりや手ざわりを感じることができます。
木が本来持つ日光や水分を自然に吸収する力があるため、ほんのり温かみがあって、真夏の直射日光であっても熱くなりづらいでしょう。
メンテナンスが行き届いていれば穏やかに劣化し、色味も美しく変化していきます。
ただしその分、虫食いや腐食などのリスクが高く、それらの対策としてメンテナンスが欠かせません。
また、木材の種類などをよく理解して検討する必要があること、木材から一つひとつ切り出すため費用が高くなりやすいといったデメリットもあります。

天然木には更に種類があり、硬度に応じて「ハードウッド」と「ソフトウッド」の二つに大別できます。「ハードウッド」は繊維が細かくて密なため、虫が食いづらく耐水性も高いためメンテナンス頻度が減らせます。
しかし、非常に硬く・重たいので加工の難易度が高く、木の知識を持った人が専用の道具で作業する必要があります。
一方、「ソフトウッド」は繊維が密ではなく同一方向に流れているため柔らかく、ごく一般的なのこぎりでも切り出すことができますが、その分、虫や傷、日光・風雨に弱く、メンテナンスが欠かせません。このように、天然木には一長一短のメリット・デメリットが付きまといます。


■ウッドデッキに人工木材を使うメリット・デメリット
人工木の最大のメリットはメンテナンスが少なくて良いということです。特にウッドデッキ用の人工木は、屋外での使用を想定して加工されているため、より高い耐水性や耐久性が期待できます。

デメリットとしては、天然木よりも熱がこもりやすく、特に真夏の直射日光が厳しい季節は照り返しもあって過ごしづらいでしょう。
また、天然木のもつ自然本来の温かさや手ざわりの良さにはどうしても劣ってしまいます。製品によっては木目がついていないこともあり、木材が持つ独特の雰囲気を感じられないこともあるでしょう。

■業者に頼む?DIYはできる?
木材の種類と同時に、ウッドデッキを誰が作るかという点も検討する必要があります。ウッドデッキは専門家が手掛ける大型の建築物のように見えますが、独立して設置するためDIYする方も珍しくありません。
自分で作れば費用を安く抑えられるだけでなく、設置後に木材を取り換える・補修するようなメンテナンスが発生した場合でも、構造が分かっているので対処できます。(下記写真商品:中空デッキ材 BL(モダンブラック))


ウッドデッキをDIYするなら
■アートウッドの人工木材「Eee-Wood」とは
ウッドデッキをDIYしてみようと思った方にお勧めしたいのは、人工木材専門店「アートウッド」の手がける人工木材「Eee-Wood」です。「Eee-Wood」はその他の天然・人工木材と比較して、
・ささくれやトゲが発生せず安全性が高い。
・木の質感を重視して加工されており、木目の有無も選べるなどデザイン性が高い。
・樹脂によって加工されているため塗装もメンテナンスも不要。
といった特徴を持っています。
ウッドデッキはもちろん、フェンスや柱など屋外に設置することを想定した木材のため、劣化を防ぐ加工がしっかり施されています。自分で間取りや図面が引けるような人であれば、「アートウッド」の木材を必要本数購入すれば、ウッドデッキを作ることができます。(下記写真商品:中空デッキ材NB(Hナチュラル)、無垢柱材NB(Hナチュラル)、無垢デッキ材NB(Hナチュラル))

■アートウッドの「人工木デッキセット」とは
更に「初めてDIYでウッドデッキを作る」という人にも安心なのが、アートウッドの提供する「人工木デッキセット」です。
ウッドデッキのサイズを選択するだけで、必要な量の木材と金具類を一括して購入できるセット商品です。セット内容は全て2mサイズの木材なので、通常は長方形のデッキをイメージしていますが、自分で加工・切断して設置場所や希望するデザインに合わせた設計も可能です。
更に木材の表面にビスが見えないクリップ施工のため、「ビスが浮いてきた」「ビスのあたりが劣化してしまった」というトラブルによる、思わぬ怪我なども防げます。

「人工木デッキセット」は「約1畳・約3畳・約8.5畳」の三サイズから選択でき、色は「ナチュラル」「ライトブラウン」「モダンブラック」の三種類から選択可能です。
また、木材は裏表で意匠が異なるリバーシブル加工で、「自然の木目に近い柾目(まさめ)調」と「滑り止め効果の高いアールストライプ」を自分で選ぶことができます。様々なタイプから自分らしさや自分好みのデザインを取り入れられ、まさにDIYの良いところを活かしながら、ウッドデッキを楽しく作ることが出来るでしょう。

ウッドデッキはライフスタイルに合わせて
ウッドデッキは平家でも2階建て住宅でも気軽に楽しむことができます!ウッドデッキを導入する場合、様々なポイントにおいて、一長一短の選択肢を選ぶ必要があります。
掃除が好きだからメンテナンスも苦に感じない人もいれば、メンテフリーでなければ絶対に無理だと感じる人もいることでしょう。そういった部分に加えて、材質、サイズ、色も含めて、自分たちのライフスタイルやデザインに沿ったウッドデッキライフを実現しましょう。




この記事を監修した人
一級建築士事務所サーロジック株式会社 高尾 裕稔
人工木で作るウッドデッキは、天然木のウッドデッキよりも長持ちします。さらに施工方法も天然木とさほど変わらないため、気軽にdiyに挑戦してみませんか?
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